2006年鹿児島・屋久島の旅 ⑤ (2006年3月16日・鹿児島3日目)

朝6時起床。身支度をしてチェックアウト。外はすごい風雨。3日間お世話になった水明荘の旦那が港まで送ってくれた。水明荘、本当に良い宿だった。もし屋久島に行く人(特に縄文杉登山や白谷雲水峡に行く人)がいたら、ここは絶対オススメできる宿です。

そして、僕は7:10のトッピーに乗った。今日は鹿児島本土に戻るのだ。波は荒れていたけど無事トッピーは出航した。僕はとても眠かったのでウトウトしているうちに2時間が過ぎ、9時半には鹿児島市についた。

港は横殴りの暴風雨。傘をさしても横から雨が打ち付け洋服を突き抜けて肌まで水がしみてくる。急いで建物に入って、そのままロータリーに出るとすぐに鹿児島中央駅行きのバスが来たので飛び乗った。

鹿児島市はほんの3日ぶりなのに随分懐かしく感じる。なんだか屋久島にいると時間の感覚がいつもと違うようだ。竜宮城に行って帰ってきたような感じ。天文館が未来都市の大都会に見えた。

鹿児島中央駅にて時刻表を調べたところ10:40になのはな・デラックスという特急電車を発見。そう、今日は指宿に行く予定なのだ。10:15分、電車の切符を無事購入して郵便の用事を済ませてホームに行くとちょうど電車は出発した。

 2006年鹿児島・屋久島の旅 ⑤  (2006年3月16日・鹿児島3日目) 国内旅行

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錦江湾沿いに走る指宿枕崎線から風景を眺めるも外はまだまだ激しい雨。残念ながら今日は桜島も見えなかった。しかし、見慣れぬ町並みは見飽きる事無く、新鮮な驚きの連続だった。

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特に喜入の新日本石油喜入基地の巨大な石油タンクには圧倒された。僕は圧倒的な巨大なものに無条件に恐怖を抱くと同時に強く魅かれるタチなので、こういうものを見ると非常に興奮するのだ。

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11:35、電車は指宿に到着した。

さて、指宿についたものの実は僕はこの日だけは何も予定を立ててなかった。というのも旅立ちの直前までバタバタしていたので宿の予約や町のリサーチは屋久島に関する事で手一杯だったのだ。まあ、行けば何とかなるだろう…というノリで来たものの想像していたより寂しげな駅で、しかも外は土砂降り。一瞬途方に暮れたが、挫けず観光案内所の女性に相談してみた。

僕は砂蒸し風呂も温泉も外の施設で入るのでとにかく安い宿泊施設を紹介してくれないか?と言うと、ウィークリーマンションを紹介してくれた。1泊4,000円で新築のワンルームマンションを1泊借りれるそうなのだ。しかも食堂もついていて1,500円で食事もつけられる…という変わったワンルームマンションだ。他のどの宿より安いのでさっそくそこを予約してもらってチェックインの15:00まで街を観光することにした。とはいえ、外は雨降り。とにかく身動きが取れないので駅レンタカーで車を借りた。

宿の場所を確認してから温泉街を走ったり、海岸沿いを走ったりしているうちに雨は上がった。そしてあれよあれよと言う間に雲はどんどん流れて行き、青空がのぞき始めたではないか。カー・ラジオをつけると、これから午後にかけて快晴になり気温も上がるだろうとの予報。そして30分も経たないうちに本当にその通りになったのだった。そうとなったら温泉に行ってる場合ではない。街を走らなくては!

考えてみれば朝からちゃんとしたものを食べてない。時刻は13:00とてもお腹がすいてきた。そういうわけで、ガイドブックで見た蕎麦屋さんに行ってみることにした。なんでも太めのお蕎麦を熱い味噌汁につけて食べるこの土地独特のお蕎麦があるそうだ。味噌好きの僕としては是非いってみたいと思い、隣の二月田駅まで車を走らせ「小牧庵」というそのお蕎麦屋さんを見つけた。

お蕎麦は本当においしかった。お蕎麦とご飯とおでんもついて850円。安くて美味でお腹もいっぱいで大満足だった。指宿に来たら必ずここに来よう!
ちょうど日本対韓国の野球の試合をしていて若者のお客が熱心にお店のテレビを見ていた。

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お腹がいっぱいになったので再び車を走らせ魚見岳に行ってみた。魚見岳は指宿北部に位置する標高215mの小高い山。その頂上にある展望台までは車で登る事ができるのだ。クネクネと山道を登って展望台まで行った。昨日の登山の筋肉痛で展望台の階段を上るのが辛い。

展望台からは干潮時だけ渡れる知林ヶ島や指宿の街が一望できた。ただ、残念な事に空気が非常に霞んでいたので開聞岳までは見えなかった。しかし、雲間から指宿の街に降り注ぐ光の筋は何か神々しくてこの瞬間に展望台に来て良かったと思った。

15:00が近づいてきたので魚見岳から下り、海沿いに走り宿に向かった。一度チェックインして荷物を下ろしたらなんだかとても眠くなってしまったので少し横になった。このまま寝てしまったら夜まで眠りこけてしまうかもしれない……マズいな…しかし一人だと疲れてるときは何もやる気が起きないな~…なんて思っていたら、昨晩一緒に飲んだルカからメールが来た。なんでも今シホとふたりで鹿児島市にいて、これから指宿に来るらしい。ちょうどレンタカーもあるから一緒に行動しようと提案して、ふたりが指宿に着くまで寝ることにした。zzz…

17:30頃、昼寝から覚めた僕は指宿駅に向かい、ルカとシホを乗せて開聞岳方面に走ってみることにした。ちょうど夕刻だったので開聞岳と夕日の共演を見たかったのだ。日が落ちるにつれますます空気は霞んできたけど夕焼けはなんとか見る事ができた。それにしても開聞岳は薩摩富士と言われるだけあって本当にきれいな円錐形で、近くで見るとその大きさに圧倒された。やはり大きいものは何故かこわい…。

日が落ちて随分暗くなってきたけど池田湖にも行ってみた。池田湖そのものもさることながら、イッシーを見てみたかったのだ。車を走らせるとほどなく池田湖が見えてきた。この池田湖も自分が想像していたよりずっと大きかったので、ちょっとビビった。しかも薄暗い時刻に遠くが霞んでよく見えないような天候だったので、一人で行っていたらさぞ怖かった事だろう。恐がりの僕は本当にシホとルカに感謝した(笑)。

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すっかり暗くなったので指宿市内に戻ることに。日が落ちて気温もグッと下がったので温泉が恋しい。というわけで、一路、砂むし会館 砂楽(さらく)へ。浴衣に着替えて海岸へ下りると砂むし風呂があって、すぐに砂をかけてもらえた。15分ほど入っていると汗が噴き出してきて血行がどんどん良くなっているのが分かった。もっと入っていたかったけど10~15分が適当らしいので砂から出てお温泉へ。30分ほどゆっくりお湯につかってさっぱりした所でお湯から上がって外に出た。

待合室でジュースを飲んでいるとほどなく二人も出てきた。時間はそろそろ21:00になろうとしている。僕らはとても空腹だったので夕飯を求めて街を走った。昼行った小牧庵に二人を連れて行きたかったのだけどあいにく21:00で閉店だったので仕方なくファミレスに入った。しかしお腹が空いていると何でもおいしい。お腹いっぱい食べてひとしきり喋って二人を二月田駅に送った。二人は明日のうちに青春18切符で広島まで行くため、今日のうちに鹿児島市に戻らないといけないのだ。終電に乗り込むシホとルカを見送って宿に帰った。

荷物の整理をしているうちに12時になってしまい慌てて寝た。旅の間に早寝早起きの生活スタイルになってしまっていた。

6日目につづく


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