2020年5月4日、Appleから新型13インチMacBook Proが発表されました。今回のアップデートは注目すべきだと思ったので、変更点や進化した点をまとめてみたいと思います!
ちなみに結論から先に言うと、今回の新型13インチMacBook Proはかなり「アリ」だと思います。
今まではMacBook Pro購入希望者から相談された際はスペックやコスパの面から
ゲンキ
16インチMacBook Proの最低スペックのMacBook Proを買えば間違いない。予算的に可能ならBTOでメモリを32GBにすると良い
とアドバイスしていましたが、今後は持ち運びが多く携帯性も重要視したい人には、この新型13インチMacBook Proを勧めようと思っています。
目次
新型13インチMacBook Proの主な変更点
13インチMacBook Proには2種類ある
新型13インチMacBook Proの変更点を見る前に、「13インチMacBook Proは上位モデルと下位モデルの2種類がある」ということを共有しておきたいと思います。
外見はほぼ同じですが、見分けるポイントとしては上位モデルはThunderbolt 3のポートが4つついているのに対して下位モデルは2つなので、便宜上、上位モデルは「4ポート(モデル)」、下位モデルは「2ポート(モデル)」と呼ばれています。
AppleのHPより
これが新型13インチMacBook Proの主な変更点だ
では、変更点をまとめてみます。
- メモリを最大32GB積載に対応(4ポートモデルのみ)
- シザー構造の「Magic Keyboard」を搭載(両モデル)
- 物理escキーが復活(両モデル)
- CPUは第10世代Coreプロセッサを選択可能(4ポートモデルのみ)
等々。他にも細かい仕様変更はありますが、特に1〜3が特筆すべき進化と言えるでしょう。
外観ギャラリー
注目すべきは「32GBメモリ積載対応」
その中でも特に注目すべきは最大32GBのメモリ積載量だと思っています。10年以上にわたってMacBook Proの進化を追ってきた僕としては
ついに13インチMacBook Proに32GBメモリが積める時代が来たのか…
…と、感慨深ささえ感じています。
2年前までは、多くのクリエイターに熱望され続けていたにも関わらずMacBook Proのメモリ最大積載量は一向に16GB以上に増えることはなく、マニアの間でも「MacBook Proのメモリ32GB化は不可能なのでは」とまで言われていたのです。
僕が現在サブマシンとして愛用しているMacBook Pro2017は、その時代の最後のMacBook Proです。
その後、15インチのMacが32GBメモリに対応した2年前にもこんな記事を書きましたが(その時点では13インチモデルは非対応)、物理的に小さいサイズの13インチモデルも真のプロユース仕様と言える32GBメモリに対応した今回のアップデートは、MacBook Proの進化のひとつの結実と言える気がしています(ちなみに、現在の16インチモデルのメモリ最大積載量は64GB)。
以下、僕がMacBook Proのメモリ積載量を非常に重要視する理由を3つ挙げます。
動画など、重いデータを扱う機会が増えているから
最近はiPhoneなどでもかなり高精細な動画を撮ることができ、YouTube等の動画プラットフォームへの参入障壁の低さもあり、そうした動画素材を編集する機会も増えています。そして、動画編集をする多くの人から「こんなに時間がかかる作業とは思わなかった」という声を聞きますが、これ実は作業に不慣れという事以外に「Macのスペックが動画編集をするには十分ではなく、処理に時間がかかっているから」という理由もある場合が多いのです。
というわけで、今後動画の編集もやってみたい…という人ほど、メモリは少なくとも16GB、できれば32GBは積んでおきましょう。
アプリやOSも重くなっているから
また、一昔前ならメモリ32GBというのは十分以上な量と言われていました。もしかしたら今でも「そんなに必要ない」という人も多いかもしれません。
しかし、これはもはや「十分以上」ではなくなりつつあります。というのも、Mac(というかデジタル全般)の進化とともにひとつひとつのアプリケーションやそれを動かすためのOSも重くなっているからです。
数年前ならメモリ8GBもあればサクサク動いていたMacも、最新のOSやアプリを入れた途端にモッサリと重たい動きになってしまう…という事はよくあるのです。そういう観点からも、今後3年5年と使い続けたいマシンであるなら少なくとも16GBのメモリは必要と考えたほうが良いでしょう。
MacBookシリーズは「メモリの後載せ」ができないから
そして、何よりMacBookシリーズは「メモリの後載せ」ができません。
つまり、現時点で動画編集等の重いデータを扱う必要が無いから増設せずに購入した場合、あとあとそうした作業の必要に迫られたとしても増設ができず、最悪Macを新しく買い直す必要も生じてしまうのです。
もちろんプロセッサ(CPU)もストレージ(SSDの容量)も大事ですが、プロセッサはすでに十分進化した感があり、またストレージはある程度の容量(512GB以上が望ましいが)があれば、外付HDDなどで補うことができます。しかし、メモリだけは現状では「積められるだけ積んでおくに越したことはない(多すぎることはない)」という状況であり、実際積んだだけ処理速度や効率性が上がります(ある程度重い処理を必要とする制作に使用する場合)。
なので、特にMacBookのメモリに関しては「大は小を兼ねる」で、なるべく大きなメモリ量を最初に載せておくことをおすすめします。
BTOで買うならUSキーボードがオススメ
前述の通り、MacBookはメモリを後から増設できないので購入時にメモリを増設しておく必要がありますが、メモリ増設をするにはAppleのサイトからのBTOをする必要があります。
そして、このBTOの場合に限って選択できる特別なオプションがあります。それがUSキーボードです。
これは個人の好みの問題なので「絶対にUSじゃないとダメ」というわけではありませんが、僕は圧倒的にUSキーボード推しなので、これからMacBook Proをオンラインでオーダーする方は是非⬇こちらの記事をご一読いただき検討してほしいです。
携帯性もモニタの大きさも捨てがたい場合は
これだけのハイスペックマシンになると、(特に32GBメモリ積載の場合は)その小ささと裏腹に自宅での制作作業に使うためのメインマシンとしても十分な性能と言えます。
つまり、持ち運びにも自宅でのガッツリ作業にも対応できるオールマイティな一台と言えるわけですが、最後の弱点としてモニタのサイズの小ささが残ります。
しかし、その場合も⬇このような環境を作り、自宅では外部ディスプレイに接続して仮想デスクトップ機として使用し、外出時はMacBook Proだけ持ち歩くスタイルにすることで解決します。
こちらも是非参考にしてください。
まとめ
以上、新型13インチMacBook Proの紹介でした。
今後
- クリエイターとして、本格的な制作作業に使いたい
- 持ち運びが多いのでコンパクトさも優先したい
という人にはこの新型13インチMacBook Pro、オススメだと思いますよ🤓