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こんにちは。ラジコン大好き、高田ゲンキ( genki119)です。
僕は小中学校時代にかなりドップリとラジコンにハマったのですが、その頃に強烈に憧れたラジコンバギーのひとつに「京商 オプティマ」があります。
京商オプティマとは
京商(きょうしょう)というのはメーカーの名前です。ホビーラジコン(大人向けの本格的ラジコン)で最もメジャーな会社といえばタミヤですが、ホビーラジコン界ではタミヤと並んで人気のメーカーが数社あり、京商はそのうちの一社です。
当時、ラジコンの本や雑誌を読んでいると、このオプティマもよく紹介されていて、そのシャーシの機能美やボディデザインの美しさに感動して欲しくなったものですが、僕が住んでいた地方都市の模型店が取り扱っていたのは、メジャーどころのタミヤ製品ばかりで、京商のラジコンはなかなか手に入らなかったのです。
しかし、あれから30年以上の時を経て、42歳の僕がこの京商オプティマを手に入れてしまいました! しかも、購入したのではなく、オプティマの開発者である粉川章氏から贈っていただくという形で!!!
その経緯と、この名車ラジコンバギー「オプティマ」の魅力について、今回は書きたいと思います。
きっかけはTwitterでのやりとりだった…
ずいぶん前からTwitterで仲良くやりとりさせていただいている、アメリカのイラストレーターのLisa Kogawa (lisakogawa_) さんという方がいます。
カルフォルニア西海岸に育ち、アートセンターカレッジオブデザインのイラストレーション科を卒業した彼女は、現在ロサンゼルスを拠点にイラストレーターとして活動しており、同じ日本人として誇らしい経歴の持ち主なのですが(とはいえ彼女はアメリカ国籍ですが)、昨年webで連載していた僕のマンガ『ライフハックで行こう!』のフリーランス編(現在は書籍『フリーランスで行こう!』として発売中)を読んでファンになってくれました。それで、Twitterでもフォローしていただき、ときどきツイートでやり取りするようになります。
そんなある日、僕が何気なくラジコンのことをツイートしたところ、Lisaさんからリプが来ました。
はい!父は実はラジコン界では名前がわりかし知られている人なので…自慢の父です😭現在は静岡のホビーショーで京商ブースに出張中です。業界は違えどもパパのようなデザイナーになること目指してます。そして私が尊敬している高田さんとの話すキッカケがラジコンで嬉しいです!すぐ父に報告します!
— Lisa Kogawa (@lisakogawa_) October 1, 2018
オシャレなイラストを描くLisaさんから、まさかラジコンのツイートにリプをもらえると思ってなかったので、驚きつつやりとりをしていると…
お返事有難うございます!4WDバギーカッコいいですよね!イラスト楽しみです🤗 実はオプティマやビートルは自分の父がデザインしたもので…ラジコンと聞くと嬉しくなってすぐ口を出したくなっちゃいます。現在復刻版が出てるのでお子様が大きくなったらぜひ一緒にどうぞ😄
— Lisa Kogawa (@lisakogawa_) October 1, 2018
え? Lisaさんのお父さんが? オプティマをデザイン??
どういうこと???
全然予想しなかった展開に驚きつつ、思い巡らしてみます。
たしか、京商のオプティマを設計したのは、伝説のラジコン設計士である粉川章氏…
ん? 粉川? こがわ… Kogawa…
!!!
ホントだ!! 名字いっしょじゃん!!!
Lisaさんは、粉川章氏の娘さんだった!
なんと、Lisaさんは、京商オプティマの生みの親である粉川章(こがわ・あきら)氏のご長女でした!! これには本当に驚きました!
そして、その驚きと感動をツイートで伝えたところ
はい!父は実はラジコン界では名前がわりかし知られている人なので…自慢の父です😭現在は静岡のホビーショーで京商ブースに出張中です。業界は違えどもパパのようなデザイナーになること目指してます。そして私が尊敬している高田さんとの話すキッカケがラジコンで嬉しいです!すぐ父に報告します!
— Lisa Kogawa (@lisakogawa_) October 1, 2018
Lisaさんもとても喜んでくれて、こんなリプをくれた上に、数時間後に粉川章氏ご本人からFacebookでフレンド申請とメッセージまでいただいてしまいました。もちろん即返信で、オプティマをはじめとした粉川氏によるラジコンバギーたちへの憧れと、こうして繋がれたことに対する感動をお伝えしました。
また、Facebookからは粉川氏のラジコン開発者としての顔だけでなく、マウンテンバイクや車やランニングなどを楽しむ、カリフォルニアでの充実のライフスタイルを垣間見ることもでき、とても刺激的でした。
ゲンキ氏、オプティマをプレゼントしていただく!
そんなことがあった数週間後、突然TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)でLisaさんから驚きの内容のメッセージが届きました。
ゲンキさん、こんにちは。父が「ゲンキさんにオプティマをプレゼントしてあげて」とのことです。よかったら、早いクリスマスプレゼントとしてドイツに送りたいのですが、受け取っていただけますか?
ふぁ!?
かつて喉から手が出るほど憧れたオプティマを、あろうことか開発者の粉川章氏から贈っていただけるなんて身に余る光栄だけど、いくらなんでも図々しくないか?と思い、Lisaさんに聞いたところ、
ゲンキさんさえ良ければ是非受け取ってほしいのです。『フリーランスで行こう!』で仕事のモチベーションをいつも上げてもらえて感謝していますし、Twitterの言葉にも励まされています。そして、そんなゲンキさんが父の作ったラジコンを知っていて、しかもとても好きだったと聞いて、私も父もとても嬉しかったので。
そう言っていただけて僕もとても嬉しかったので、ここは素直に喜んでいただくことにしました。本当は欲しいのに我慢して遠慮するよりも、素直にいただいて、その喜びをまたマンガや発信に還元したり、何かしらの形で粉川親子にも恩返しをする方がポジティブだな!と思ったのです。
オプティマ、ベルリンに来る!
そしてとうとう、そのオプティマが昨日ベルリンに届きました!!!
感動〜〜〜〜!!!
しかも…
粉川章氏の直筆サイン入りのポスターまでつけてくれました!!(泣)
(⬆クリックで拡大します)
もう、これは本当にタイムマシンで昔に行って、子どもの頃の僕に見せてあげたいですね。きっと興奮で発狂するくらい喜ぶと思います(笑)。
そして、なにより会ったこともない僕に、こんなに凄いプレゼントをしてくれるLisaさんと、お父さんの粉川章さんの利他精神というかホスピタリティというか優しさというか、そういう気持ちにひたすら感動しました。
今回のことは、そんなお二人の優しさによるものに他ならないのですが、やはりそもそもLisaさんが僕のことを知ってくれたのは、マンガを発信していたから。なので、「マンガ、頑張ってきてよかった!」とも、本当に思いました。頑張ってると、たまに本当に嬉しいことや運命的なことが起きるので、また頑張ろう!って思えるんです。
オプティマのPV
オプティマの公式PVです。とてもカッコいい…。そして、これロケ地は伊豆の〇〇海岸ですね…(←分かるw)。こんな広々した場所でラジコンを楽しみたいです。
オプティマ・写真ギャラリー
京商のウェブサイトより写真を引用させていただきました。
オプティマを購入したい場合は…
京商のウェブサイトのオンラインショップからご購入いただけます。
Amazonも…
一応取り扱っていますが、現在は在庫切れですね。
オプティマ、大事にします!!
そんなわけで、僕が開発者の粉川章氏と、そのご長女のLisa Kogawaさんから、伝説のラジコンバギー「オプティマ」をプレゼントしていただいた話でした。
今年いっぱいは、仕事で時間が全然ないので、オプティマの箱や箱の中のパーツやいただいたポスターを眺めつつ仕事を頑張り、年明けに時間が出来たら組み立てて部屋に飾りたいと思います。そして、息子(先日2歳になったばかり)が、もう少し大きくなったら、一緒にベルリンの大きな公園に持っていって、たくさん走らせて遊びたいと思います。
粉川章さん、Lisaさん、本当にありがとうございました!!
【関連リンク】粉川章氏のFacebookページ
【関連書籍】80年代電動オフロードカー メモリアルブック
粉川章さんのインタビューが掲載されている(オプティマ開発時の裏話も!)、豪華ムックです。80年代の電動バギーRC必読!
珍しくパパ(ラジコンデザイナー)が多く語っています☺️ラジコン好きな方はぜひ〜 #ラジコン #京商 #オプティマ pic.twitter.com/xtv77O93wK
— Lisa Kogawa (@lisakogawa_) September 16, 2019
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