Genki Wi-Fi

フリーランス イラストレーター高田ゲンキの情報発信ブログ、『Genki Wi-Fi(ゲンキ・ワイファイ)』。

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イラストレーターになるには ④
「イラストレーターは東京に出るべきか?」

      2015/11/03

 - イラストレーターになるには    -

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イラストレーター志望の方から相談受ける際、首都圏以外の地域に在住の方からよく「イラストレーターになるためには東京に出るべきか?」という質問を受けるので、今日はこれをテーマに書いてみたいと思います。

結論から言うと東京に出る必要は無い

「東京に出る」というのは、厳密に言うと「東京に住む(ために引っ越す)」ということを意味しているわけですが、僕の意見としては「東京に住む(引っ越す)必要は無い」と思っているので、相談を受けた際はそのようにお伝えしています。では、その理由を書いていきたいと思います。

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① インターネットが発達したから

10年ほど前までなら、イラストレーターやデザイナーとしてフリーランスで活動する上で、ロケーションは非常に重要でした。僕はフリーランスのイラストレーターとして独立した2004年から2012年までは神奈川県に住んでいたので、東京まではたった1時間ほどで出られる環境でしたが、それでも同業者や仲の良いクライアントの方たちから「早く東京に出て来なよ!」とたびたび言われたものでした。それほど、東京の(少なくとも同じ業界の)人からすると「フリーのイラストレーターなら東京に住むのが当たり前」という概念が定着していたわけです。(結果的に僕は一度も東京に住みませんでしたが)。

たしかに、10年ほど前はインターネットのスピードは今と比べると非常に遅く、パソコンとインターネットだけで仕事を完結させることが難しい時代だったので、それだけでもクライアントや同業者が集中している都内に住むことはアドバンテージでした。たとえば、2005〜6年頃には大判のイラストを高解像度で納品する際に、徹夜で仕上げたイラストのデータをMO(エム・オー/最近は全く使わなくなりましたが10年前くらいまではかなりメジャーだった記録媒体)に入れて、早朝の東海道線に飛び乗り、電車を乗りついで新宿区の一角にあるクライアントの社屋まで届けに行き、電車で寝て帰ってきたり…という経験も何度かありました。そんなときは、「東京に住んでいれば、こんな時ラクなのに」という気持ちと同時に「ギリギリ東京に出られる場所に住んでなかったら、この仕事ももらえなかったかもしれないな…」という思いもあったものでした。

しかし、今やインターネットが発達し、また大容量ファイルの転送サービスなども充実しているので、そこそこの速度のネット回線さえあれば(光ファイバーほどでなくても、速めのADSLでも充分)、日本国内のどこからでも(それどころか世界のどこからでも)データ納品ができ、この点だけ見ても10年前と比べて「東京に住まなくてはいけない理由」が格段に減ったと言えます。

流行・トレンドさえ、ネットを通して知ることができる

また、ネットの発達の恩恵のひとつとして、東京のトレンドを世界のどこにいても知ることができる、ということがあります。確かに東京は(少なくとも日本国内においては)今なお文化やファッションの中心地かつ最先端であり、かつては東京に住むことによって、その文化を享受できることは大きなアドバンテージでした。しかし今や、かなりの部分のトレンドはネットを通して知ることができるので、そういう意味でも「東京で生活する必然性」がなくなりつつあります。

こういう話をすると、「ネットでそこまで知ることはできない!」と反論する人がいます。たしかに100%知ることはできませんが、イラストの仕事をする上で知っておくべきトレンド(流行のファッションやイベントの雰囲気等々)を押さえることくらいはできるはずで(それさえ出来ないとしたら、それはネットのせいではなく、その人がネットを使いこなしてないだけ)、「イラストレーターとして活動するため」の情報としては、それで充分なのです。

逆に地方の情報はネットで得られないことが多い

東京の情報は、比較的簡単にネットを通して得ることができますが、逆にネット上における地方の情報は相対的に少ないので、なかなか得ることができません。たとえば、東京の飲食店の情報や、特定の場所の風景などは検索をすればかなりの確率で確度の高い情報を得られますが、(あくまでたとえば…ですが)福岡県大野城市の飲食店や街の景色や雰囲気などは、ネットだけではなかなか得ることができず、行ってみて初めて知ることが多いと言えます(なぜ、大野城市の名前を出したかというと、単に僕が4歳まで住んでいた街だからです)。

ということは、東京に住んでいる人より、地方に住んでいる人の方が多角的な情報を得られるということでもあり、その環境をうまく利用して個性的な表現を確立することもしやすいとも言えます。

② 文化の東京一極集中が崩れつつある

これは、前項のインターネットの発達に関連することですが、ネットの発達により、特にここ数年、情報や文化のが一極集中ではなく分散する傾向にあり、メディアの集積地である東京の影響力が相対的に弱まりつつあります。もちろん、テレビや大手出版社の影響力が依然として強いのも事実ですが、新興勢力としてネット動画配信やブログ等による情報発信の成長率が凄まじいので、相対的に衰退傾向にあり、「若者のテレビ離れ」とか「雑誌離れ」等の現象が起きているのも事実で、結果的にかつて東京に集中していたイラストの仕事の数も減りつつあるのです(かといって、そのシェアがそのまま地方に流れているわけでもありませんが)。

たとえば、ネット界では最近ブロガーのイケダハヤトさんが東京から高知県に移住して話題になりました。

イケダハヤトが高知県に移住した10の理由:まだ東京で消耗してるの?

イケダさんに限らず、最近は「自立した、影響力のある個人」ほど、積極的に東京以外の場所に拠点を移し、自分自身のメディアを立ち上げて発信をする傾向が強くなってきています。

メディアの中心地である東京の勢力が相対的に弱まりつつある現代において、それでもやはり東京を意識して東京の仕事をする一方で、良い意味で地方に広がりつつある文化の新興勢力へもアンテナを伸ばし、自発的に発信をして自分で仕事を作っていける人が、これからの時代を生き抜けるイラストレーターなんだと思います。

③ 学校に通う必要がない

「イラストレーターになるために東京にでる」理由として、「東京のイラスト学校(専門学校・養成学校・美大等)に行くため」という動機をもっている人もいるかと思います。しかし、(たびたびこのブログの他の記事でも言っていることですが)そもそも僕は「イラストレーターになるために、学校に行く必要は無い」と思っています。

これに関しては改めて別記事にまとめたいと思っていますが、あくまで僕個人の意見を忌憚なく言うと、「現在存在している(日本の)イラストの学校で、時代に合ったカリキュラムで指導している学校は、ほぼ無い」のです。これは学校の運営側にも問題がある一方で、時代の変化の速度が速くなりすぎてしまったことにも原因があるのですが、とにかく「イラスト学校さえ出ればイラストレーターになれる」という時代は終わり(そもそもそんな時代があったのかどうか謎ですが)、10年20年前にイラストレーターになった人の方法論は既に古いので、そこにお金を払って教えを請うくらいなら、自身の純粋な技術の向上のためにお金を使って、方法論やセンスは自分自身で磨いていく方が、「イラストレーターになれる確率」は高いはずだと思います。

純粋な技術の向上の手段とは

これは過去の記事にも書きましたが、イラストを描く上での基礎中の基礎は「デッサン」です。僕がほとんどのイラスト学校に対して批判的なのは、ほとんど(ほぼ全て)のイラスト学校がデッサンを軽視しているからです。理由は様々だと思いますが、とにかくデッサンの修行は一定のストイックさが要求されるので、「イラストを習いたい」と思って入学した学校でデッサンばかりさせられては生徒が逃げてしまって学校側も商売にならない、というのが大きな理由のひとつだと思います。あとは、教えている先生(イラストレーター)が、必ずしもデッサン力が無い、とか。なので、デッサンを軽視して小手先のタッチや個性ばかり教えるイラスト学校だったら、行かない方がマシとさえ僕は考えているのです(実際はそんな学校ばかりですが)。

ですので、「イラスト学校に通うために東京に出る」くらいなら、地元の美大受験の予備校やアトリエに通って、美大受験生に混じってデッサンの修行に励む方が、よっぽどイラストレーターへの近道だと言えます。そこそこの美大のデッサン試験に受かるくらいのデッサン力がついた上でなお「イラスト学校に行きたい」と思うなら、それは個人の自由だと思いますが。

イラストレーションの方法論を学びたいなら海外のオンライン・チュートリアルが良い

そして、これもネットの発達に関連することですが、近年は特に英語圏のネットコンテンツの充実がものすごく、イラスト作成やAdobe IllustratorやPhotoshop等のアプリケーションに関する膨大なチュートリアル(教材)の記事や動画を無料で見ることができます。東京で学校に行くくらいなら、移動も出費もせずに勉強ができる、このような環境をまずは活かしきる方が良いでしょう。もちろん、そのためには最低限の英語力も必要になってきますが、中長期的に考えると、今後はイラストレーターも英語力が無いと生き残れない時代になっていくことは必至なので、語学勉強も兼ねて、こうした手段での勉強は良いと思います(これに関してもゆくゆく別記事にまとめたいと思います)。

「仲間」は必要ない

「学校は必要ない」という意見に対する反論として「同じ志をもつ仲間と知り合い、同じ空間で学ぶことによって、モチベーションを維持できる」という意見もよく聞きます。しかし、基本的に僕はイラストレーターに「同業者仲間」や「志望者仲間」は必要ないと思っています。

それより、 (これはイラストレーターに限らず、ですが)そもそも「仲間がいないと維持できない程度のモチベーション」を見直すべきだと思うのです。

④ 物価の問題

とは言いつつも、現代においてもなお東京に住むことにはメリットはあると思います。なんと言っても、やはり文化や人口が集中しているので、ビジネスチャンスも多いし、街に出るだけでいろいろなインスピレーションを得ることが出来るのも事実です。しかし、それはあくまで諸々の条件が許せば…という話です。そして、その条件の最たるものは「お金」でしょう。

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東京は物価が高すぎる

東京はとにかく物価が高いのです。もちろん、お金がいくらでもある人なら問題になりませんが、常識的に考えて「これからイラストレーターになろう」と思っている人が、それほど経済的に余裕があるとは思えないので、それを前提に、このような「東京に出る必要が無い」というアドバイスをしています(そもそも、お金には全く困ってない人は、そんな相談をしてこないでしょう)。

限られた資金を有効に使う

上記のような理由で、数年前までと比べると東京に住む必要性が低い今日、無理をして東京に住むくらいなら、地元にとどまり、物価や家賃の差額分の浮いたお金で自己投資をする方が良いはずです。具体的には、「デッサンを習う」「性能の良いコンピューター(Mac等)を買う」「最新のAdobeのアプリを買う」「旅行(特に海外)に行く」等々。

営業さえ直接行く必要は無い

あと、引越まではしないにせよ、「営業のために東京に行きます」という人がいまだに多いのですが、僕はその必要さえないと考えています。少なくとも、今僕が(例えば)九州とか四国とか関西とかに住んでいたら、売り込みのためにわざわざ東京に行くことは無いでしょう(あるとしたら、「大きな仕事の打ち合わせのために、交通費等諸費用を負担するから来てください!」と言われた場合のみ)。

僕は駆け出し当時、営業をするにあたってイラストファイルを「持ち込み」か「郵送」で営業先に渡してきましたが、前者が後者よりも圧倒的に仕事の獲得率が高いわけでもなく、どちらの場合でも仕事になるときはなるし、ならないときはならないのです。それより、一社でも多く潜在的なクライアントを見つけて営業をかける方が大事で、そう考えると地方からわざわざ上京して直接手渡しにいくくらいなら、電話で担当者の名前を聞いてから近所のコンビニからメール便で郵送した方が効率的だし、相手さえOKなら、メールアドレスを聞いてPDFでファイルを送ればさらに無駄がありません。そして、やはり浮いたお金や時間を自己投資にまわすべきです。

「直接会えるかどうか」より「上手いかどうか」の方が大事

なぜなら、クライアント目線に立った時に言えるのは「直接来れるかどうか」よりも「イラストが上手いかどうか」の方が重要だからです(「上手い」というのは画力はもちろんのこと、時代に合ったイラストかどうか、媒体にとって使いやすいタッチかどうか、等)。

たしかに、同じくらいの「上手さ」のイラストレーターが二人いたら、東京に住んでいるイラストレーターの方が(東京のクライアントから仕事を得る上では)有利かもしれません。しかし、だからといって地方在住のイラストレーター志望者が東京に引っ越すのではなく、むしろ地方の物価の安さや(業界的な)しがらみの無さを利用し、効率的に自己投資して、ロケーション的なディスアドバンテージを覆すくらいのイラストを描けるようになる方が生産的な解決策と言えるのです。

「グローカル」という言葉

あまり浸透していませんが「グローカル」という言葉があります(「グローバル」と「ローカル」を混ぜた造語)。グローカルについてはこちらの記事が詳しいので、是非読んでみてください。

「グローカル」とは何か。30万再生を超えるYouTube動画「Happy」福島版の仕掛人・熊坂仁美さんに教えてもらった

グローカルを超わかりやすくいうと「東京をすっ飛ばして地方から世界に発信する」という言い方ができるんです。

この「グローカル」というコンセプトは日本の地方在住イラストレーターに非常に相性が良いと思っています。特にイラストは「言葉を使わないコミュニケーション」として機能し、他の業種に比べて言語の壁を超えやすいので、この「地方から世界への発信」が、よりしやすいのです。もちろん、最低限の英語力等は必要かもしれませんが、それにしても、たとえばライターやウェブデザイナーが海外にマーケティングをするのに比べたら、イラストレーターが自分の仕事を発信する方が(作品そのものに言語が必要ない分)ずいぶん楽だということは分かると思います。

理想的な形の例としては、自分の地元を世界にアピールするプロモーションからイラストレーターが企画して、地元の自治体や商工会などに提案して、web制作等も含めたビジュアル全般を含めたコンサル的な立場でプロジェクトを進め、実際に海外からのインバウンドが増えたら成功報酬…など、ひとりのイラストレーターが下請け的な受託の仕事だけでなく、自発的に自分の仕事を作り出すべき時代において、考え方次第では東京より地方の方がチャンスが多いとさえ言えるかもしれません。

地方在住で活躍しているイラストレーター

そもそも、イラストレーター志望者が東京を目指す一番の理由として、「活躍しているイラストレーターはみんな東京に住んでいるから」というのがあると思います。しかし、これは前述した通り、これまでの時代(つまりインターネットが無かった、あるいは未発達だった時代)が「東京にいないと成功できなかった時代」だっただけであり、近年その環境は大きく変わってしまいました。

実際、地方に暮らし、それぞれのライフスタイルを確立しつつ、東京や地元のクライアントと大きな仕事をして活躍しているイラストレーターも多く、やはりネットの発達の恩恵で、その数は過去10〜20年ほどの間にずいぶん増えているのです。以下、僕の知る「地方在住の活躍しているイラストレーター」を何人か紹介したい思います(敬称略)。

大寺聡(Ohtematic)

ohtematic.com

鹿児島県日置市在住のイラストレーター。かつては渋谷を拠点としていたが、2000年に鹿児島に移住。

過去記事の「僕の半生」でも書きましたが、僕がイラストレーターになろうと思ったきっかけは大寺さんのイラストを見たことでした。その後、鹿児島まで会いに行き、実際にいろいろとお話を聴き、また、鹿児島でのライフスタイルを目の当たりにして、「僕も絶対イラストレーターになりたい!」と強く決心したんです。おかげで、現在の僕があるわけで、大寺さんには本当に感謝してもしきれません。「東京に出ない」とか「海外に行ってみたい」という僕の生き方のベクトルも、知らないうちに鹿児島在住の大寺さんの生き方に影響をされたのかも知れません。
インタビュー記事→ クリエーターfile1. イラストレーター 大寺聡氏 | 鹿児島の食とデザイン

IC4DESIGN

http://www.ic4design.com

広島を拠点に海外数カ国のクライアントからの仕事をこなすイラストレーションとデザインの会社。

イラストレーターのカミガキヒロフミさんとマツバラダイスケさんが描く、緻密でクールでかわいいイラストは、日本国内だけでなく世界各国から需要があり、その活動は、まさにで紹介した「グローカル」そのものです。間違いなく「最も世界で活躍している日本人イラストレーター」の一人(というか1ユニット?)であり、僕が目指すひとつの理想形を実現している人たちです。

Creative Cloud ユーザー事例・インタビュー – IC4DESIGN | Adobe Creative Station

カミガキヒロフミさんインタビュー│人生に響くインタビューマガジン「キクマガ」(旧:人生を変える一冊)

ミヤタジロウ

http://m-26.jp

大阪在住のイラストレーター。

僕がイラストレーターになりたての頃、すでに雑誌などで活躍されてたイラストレーター。世代も割と近いので勝手に親近感を抱いて、仕事のしかたなど、素直な疑問をストレートにぶつけた不躾な僕のメールに対して何とも丁寧に答えてくださった、数少ない僕の「お世話になった先輩イラストレーター」のひとり。ミヤタさんレベルの画力があると、日本の(あるいは世界の)どこにいても変わらず仕事の依頼があるのです。

仲里カズヒロ

http://www.studio-pool.com

大阪在住のビジュアル・クリエイター。

通称 “プーリー”  大阪生まれ。studio-pool.com主宰。ポップで躍動感のあるイラストレーションを得意とし、グラフィックデザインやロゴタイプも含むアートディレクション全般。近年はキャラクター制作やTVメディアにも注力し、代表作にYTV『ダウンタウンDX』『ミヤネ屋』『マヨブラジオ』をはじめ多数の番組アートワーク、大阪市営地下鉄『レインボーファミリー』、上海万博『Abilia』、ロボキャラ『nico & LR』等。

仲里さんのお仕事は、大阪に住んでいた時期に知りましたが、そのクオリティの高さに圧倒されて、2011年の「七人の筆侍展」で直接お会いできた際には、開口一番「尊敬してます!」と言ってしまいました(大阪人らしく「何も出ぇへんで!」と笑って答えてくれました)。テレビでのお仕事が多いので、仲里さんのイラストを見たことがある人は多いはず。

両口和史

http://quatre-taste.sakura.ne.jp

https://www.facebook.com/quatreillustration

滋賀県(琵琶湖の湖畔)在住のイラストレーター。

直接の面識、交流はありませんが、影響を受けたイラストレーターのひとりです。さまざまな媒体で活躍されているので、イラストを見れば「あ、あの絵」と思う人も多いはず。僕が駆け出しの頃、膨大なイラストの仕事をこなしつつもご家族と琵琶湖湖畔のご自宅でのんびりと暮らす様子をブログ(現在はあまり更新されていない模様)で垣間見ては、「イラストレーターの理想的なライフスタイルのひとつだなー」とため息をついて、仕事のモチベーションを上げたものでした。

インタビュー記事→http://apollo-img.com/jp/features_02.php

まとめ

以上、全体を通して「イラストレーターが東京に出る必要は無い」という内容で書いてきましたが、もちろん「それでも出たい!」という人は是非出るべきだと思います。

毎度このような記事を書くと一部の方から誤解されて反論を受けるので今一度ことわっておきますが、世の中一般としては「イラストレーターになるなら地方から東京に出るべき」という意見の方が圧倒的多数で、これは今さら僕が何を言おうと覆らないレベルで常識化してしまっているし、僕自身もそれ自体はそれほど悪いものだと思っていません。ただ、理由も分からずその流れに乗らされてしまう人が多い現状の中で「東京に出なくてはいけないのかもしれないが、お金も無いし、出なくてもイラストレーターになれる可能性があるのなら、地元にとどまりたい」と考えている人に対して提示している、あくまでひとつの考え方であるということをご理解いただいた上で参考にしていただければ嬉しいです。

関連書籍

↓紹介したIC4DESIGNカミガキヒロフミさんの本

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Comment

  1. まりえ より:

    ゲンキさん、こんにちは!
    以前一度、メールにて相談に乗って頂いた者です。
    今回の記事も大変勉強になりました!
    ありがとうございます!あの時のメールも本当に本当に嬉しかったです。
    友人が二人ほど上京が決まり、またもや色々と考えていたところでしたので、この記事を読んで冷静になれました。
    おそらく、人生を一気に軌道に乗せたいというような気持ちから、上京を考えるのかもしれません。
    それよりも自分を高めて、着実に地固めをするのが大事だと気付かされました。
    がんばります!それと、素敵な先輩方を教えて下さりありがとうございました。
    地方にもこんなにすごい人がいるのだと知り、勇気が出ました。
    私も将来ドイツに住めるよう頑張ります!夢のまた夢ですが…!

  2. 高田ゲンキ より:

    まりえさん 
    おひさしぶりです。コメントありがとうございました。
    ちょうどタイムリーな内容だったようでよかったです。
    特に首都圏以外在住のイラストレーター志望の人は同じような悩みを抱えているのではないかと思い、書いてみました。今回紹介したイラストレーターの方たちもほんの一部で、他にも東京以外在住のスゴいイラストレーターはたくさんいるので(ただ、雑誌等であまり紹介されないだけ)、webで調べて、展示等に積極的に行ってみるのもいいと思います。
    ベルリンより応援しています!

  3. こすげ より:

    こんにちは、はじめまして。
    地方で妹と二人でイラストや漫画・その他デザインをしているものです。
    記事を読ませていただき、とても胸にグッとくるものがありましたので思わずコメントさせていただきました。
    地元で営業していてもなかなか思うようにいかず
    やはり東京に出た方がいいのかしれないと
    悩んでいました。
    でももっと自信をもって今いるこの場所で頑張ろうと
    勝手ながら背中を押していただけました!
    ありがとうございます。

    • 高田ゲンキ より:

      こすげさん
      コメントありがとうございます。ブログ、参考にしていただけて嬉しいです。また、記事に書いていこうと思いますが、今は10年以上前と違って地方→東京の営業もネットで簡単にできますし、英語さえできれば東京を経由せずに地方→海外の営業さえできてしまう時代ですので、「仕事を得るために東京に住む」必要はまったく無いんですよね(僕は逆に海外に住んで東京の仕事もしていますし)。なので、せっかく東京以外に拠点をもたれてるのでしたら、インターネットをフル活用することが前提ですが、「東京よりは生活費がかからない」というコストのメリットを活かして、英語を学んだり海外旅行に行く方が、より有益な情報を無駄無く得られると思います(そして、なによりそっちの方が楽しいと思います)。
      こすげさんの今後の活動、楽しみにしてます。

  4. ゆり より:

    はじめまして。
    とても参考になる記事でした。イラストの専門学校に通ってみようか迷っていましたが、絵画教室でデッサンを学ぶことにしました。仲間がいたほうがモチベーションが云々あたり、ガツンときました。それこそ専門学校に通うメリットと思っていたので、自分の心に甘えがあると気づかされました。地元でこつこつと自分のスキルを磨きたいと思います。
    ありがとうございました!

  5. 高田ゲンキ より:

    ↑ゆりさん 
    はじめまして。コメントありがとうございました!
    ブログを進路の参考にしていただき本当に嬉しいです。とにかくデッサンは最も大事な基礎なので、納得いくまで(客観的な判断基準としてはブログ中にも書きましたが、それなりの美大受験に対応できるレベルくらいまで)しっかりやると良いと思います。

    また、それと同時に自分のイラストのスタイルをご自身で確立してください。(ブログに改めて詳しく書こうと思いますが)どちらかというと専門学校を始めとした多くのイラストの学校は、基礎的な画力向上ではなくスタイルの確立の部分に比重を置いたカリキュラムが多いのですが、これは本末転倒で、人に頼ってスタイルを確立した人はそのスタイルが時代に合わなくなった時に自分でスタイルを作り直せないので、イラストレーターになれたとしても現役として活動できる期間が短い傾向があります。

    ですから、ご自身でいろいろなメディア(できれば海外のトレンドも含めて)のイラストをたくさん見て研究してください。タッチ探求の最もシンプルな方法のひとつとしては、目標とする活躍しているイラストレーターを見つけることです。「パクり」は良くないですけど「模倣」は勉強になりますので、その人がどういうツールを使ってどのように描いているのか?を徹底的に分析研究すると良いと思います。不謹慎な言い方をすれば、結果的にその人より上手くて安ければ仕事は得られるワケですから、そういう意味ではイラストレーターの仕事は分かりやすいと思います。

    何かご質問等ありましたらまたコメントかメールをください。応援してます!

  6. HK より:

    こんにちは。私も地方でイラストの仕事ができないか考えている者です。興味深い記事をありがとうございました。

    「営業」について、質問させてください。地方からの営業方法は「作品ファイルの郵送」「作品のPDFを送る」等になると思うのですが、直接会う場合と比べて「反応がわかりにくい」ことがあるかと思います。送ってもまったく返事がないことも多々あります。こういう反応がわからなかった所へはどう対処されてますか? 諦めて新規のクライアントを探すか、再トライ(再度ファイルを郵送)するのか。再トライするならどの程度期間を置いているのか等、興味があります。

    活動場所に関わらず、一度作品ファイルを渡した所に対して、それをどうケア/更新していけばいいのか? よくわかりません。 地方でも活躍されている高田さんなりの持論などがあればお聞きしたいです。お時間ある時で結構ですので…

  7. Genki より:

    HKさん

    コメントありがとうございました。レスが遅くなってしまいすみません。

    同様の質問を以前にも何度かいただいたことがあるので、これは改めて別の記事にまとめたいと思います。少々お待ちください。

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