僕は基本的に弟子はとらない主義ですが(←何様www)、しいて言えば一人だけ弟子的存在のイラストレーターがいます。その名は橋本ナオキ君。その名を知らない人でも、もしかしたら『毎日でぶどり』というSNSで人気のマンガシリーズを知っている人は多いのではないでしょうか。橋本ナオキ君は、その「でぶどり」の作者です(つまり、僕と同じイラストレーター兼漫画家です)。
その人気漫画のでぶどりが、『会社員 でぶどり』という書籍となり本日(2019年3月13日)発売なので、今回はその本を紹介します!
これが『会社員でぶどり』だ
SNSでは「ありがちなこと」シリーズが人気なでぶどりですが、書籍版の『会社員 でぶどり』には「ありがちなこと」シリーズの掲載はなく、でぶどりがブラック企業と戦う内容がメインとのこと。
⬇こちらのツイート内で紹介されている漫画をご覧いただくとイメージしやすいと思います。
この「ありがちなこと」シリーズは一切載ってませんが、でぶどりがブラック企業と戦う『会社員でぶどり』という単行本がこれから出ます。よかったらぜひ予約してください!https://t.co/WDzxpUOBfF pic.twitter.com/QFpAivu0MG
— 毎日でぶどり (@debu_dori) 2019年2月11日
この「ブラック企業と戦う」という内容は、作者の橋本ナオキ君自身がフリーランスとして独立する前にブラック企業で働いて消耗した経験があるからこそ描けたものだと思います(ちなみに、その会社を辞めて独立を考えた時に、僕のブログを読んで参考にしてくれたことが、その後の僕と橋本君の出会いのきっかけです)。
橋本ナオキ君が描く「でぶどり」の魅力とは?
以下、SNS連載を通して僕が感じた「でぶどり」の魅力を少し説明します。
【でぶどりの魅力①】キャラがかわいい
でぶどりは文句なくキャラが立ってますよね。主人公のでぶどりだけでなく、ひよも他の鳥たちもキャラが濃くて設定がこまかくてスゴいんです(書籍『会社員 でぶどり』では、そんな人気キャラクターたちの知られざる過去や個人情報も読めるそうです!w)。
そして何と言っても絵がかわいい。これは作者の作品への愛情と、そして何より毎日更新という苦行によって成し得たものと言えるでしょう!(実際、初期のでぶどり⬇は色んな意味でかなり違いますしw)
【でぶどりの軌跡】〜最初が雑すぎる〜 pic.twitter.com/LDDk1XgF20
— 橋本ナオキ / 会社員でぶどり (@Abhachi_Graphic) December 26, 2017
【でぶどりの魅力②】ギャグがおもしろい
僕は基本的にギャグ漫画やお笑いを見てもあまり笑わないのですが(ストライクゾーンが狭い)、でぶどりのシュールでシニカルなギャグは大好きで、ときどき不覚にも声を出して笑ってしまいます。橋本ナオキ君自身を知る者として思うのは、彼自身が非常に生真面目な面と、どこかズレてて緩かったり、かと思えば毒舌で面白い二面性(三面性?)を持ち合わせてるのですが、このでぶどりはそんな彼のキャラを見事に漫画に落とし込んでいると思います。ゆるくてかわいいだけでなく、その見た目からは想像もつかない切れ味鋭いセリフやツッコミが何とも面白くて僕好みなんです。
【でぶどりの魅力③】めちゃくちゃ共感できる
これは特にSNS連載の「ありがちなこと」シリーズなんかがそうなんですけど、とても共感できるネタが多くてつい他のエピソードも読みたくなるのが、このでぶどりがクセになる理由だと思っています。これは本当に感心するのですが、小さい出来事ひとつに対して洞察が非常に細く、自分では普段無意識にやっていることだけど、でぶどりを読むと「確かに僕もみんなもそういう行動するよね!」と笑いながら頷いてしまうのです。
⬇このエピソードとか、本当に好きですw
https://twitter.com/debu_dori/status/1103832152263733249【でぶどりの魅力④】さりげなく自己啓発
そして、もうひとつスゴいのは、そうやって楽しく読んでいるだけで、いつの間にか多くの気付きがあるという点。つまりでぶどりは、シュールギャグ漫画と自己啓発書(ただし全然押し付けがましくない)の二面性を持っているのです。
⬇こちらの記事は、でぶどりのそういう面が良くまとめられているので、よかったらご覧ください。
▽家畜ならぬ「社畜文化」にもの申す!ニワトリ社員たちの生き様に共感
著者の橋本ナオキくんから嬉しいツイートも
ゲンキさんありがとうございます😭
ゲンキさんが活きた情報を発信してくださっていたおかげで、フリーランスに挑戦して成果を形にすることができました。 https://t.co/U2Ft77c3bp— 橋本ナオキ 9/13『会社員でぶどり2』発売 (@Abhachi_Graphic) March 13, 2019
橋本ナオキ君自身からも、発売にあたり嬉しいツイートをいただきました。
橋本ナオキ君の今日(発売日)のブログ記事も
こちらは橋本くんの本日公開のブログ記事。『会社員 でぶどり』出版に至る経緯を事細かに綴っています。
その中でも、僕の漫画との関わりについて触れてくれています。
ビジネス系の交流会でもらった仕事やクラウドソーシング・LINEスタンプなどでなんとか生活していた2017年の末、フリーになってからずっと読んでいた漫画「フリーランスで行こう!」のファンの集いに参加。たぶんこの会に行ってなかったらぼくは今でもクラウドソーシングでギリギリの生活をしていたかもしれません。そのつながりから、大阪で行われたクリエイターの集まりに参加したときのこと。あるデザイナーさんと出会って「SNSへの作品の毎日投稿」を知り、素直に自分もやりたくなりました。
このような超話題マンガが生まれるきっかけのひとつとして僕の発信を挙げてもらえて、とても誇らしいです。こういうのがあるから発信はやめられませんね。そして、今後は橋本くんの発信や作品を見て、いろいろな気づきを得たり、フリーランスの漫画家やイラストレーターを目指す更に若い人たちが現れることだと思います。
僕自身が若い日に先人から受け取ったバトンを、こうして更に若い世代に渡せたことがとても嬉しいです。
まとめ
以上、橋本ナオキ君の初のマンガ著書『会社員 でぶどり』の紹介でした。
こうして師弟で同じ時代にそれぞれのマンガ著書で書店の棚を飾ることができて、僕としても感無量です。皆さん、ぜひ『会社員 でぶどり』を宜しくお願いします!!
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