【20万円以下】イラスト・漫画制作用のiPad、どのモデルを選ぶべき?【iPad Pro|iPad Air|絵描き|漫画制作|Adobe|クリスタ】

こんにちは。イラストレーターの高田ゲンキ( genki119)です。

2022年の一時帰国では色々な買い物をしましたが、最も大きな買い物といえばiPad Proだったかもしれません。

iPadを購入した理由は、完全にイラスト制作のためでした。

今回は、特にイラスト制作をする方の参考にしていただくために、僕がなぜこのモデルを選んだのかを説明していきたいと思います。

 【20万円以下】イラスト・漫画制作用のiPad、どのモデルを選ぶべき?【iPad Pro|iPad Air|絵描き|漫画制作|Adobe|クリスタ】 iPad ゲンキ

こちらの記事とほぼ同じ内容を動画でも話しています。動画でご覧になりたい方は、こちらからどうぞ。


目次

一番良いのは最大サイズ・最大スペックだが…

最初にお伝えしておくと、予算に限度が無いのであれば、最大サイズ(12.9インチ)、最大スペック(2TBストレージ)のモデルが絶対に一番良いです。

しかし、特に2022年7月の円安を受けてのアップル製品の値上げでiPadも以前より高額になってしまったので(上記の最大スペックモデルは、何と344,680円!!)、少しでも価格を抑えつつ良い環境を手に入れたい…!という方は増えていると思います。

そんな方におすすめしたいのは、僕が買ったiPad Proです。どんなモデルかというと…

モデルiPad Pro(2021年モデル/第5世代)
サイズ12.9インチ
ストレージ256GB
セルラー無し(Wi-Fiのみのモデル)

…というものです。

2022年7月現在、このモデルの価格は174,800円(僕が購入した5月の時点では141,800円でした)。

ここにAppleCare+を付けても196,600円(税込)です。

本記事では、あくまで特別な条件が無いことを前提にイラストやマンガ制作に最適な(且つなるべく安価な)iPadのモデル選びについて書いていきます。もし、何か特別な条件(例えば、絶対に12.9インチiPadが入らないような小さいバッグに入れて持ち運びたい!という強い希望がある方は、もちろんそれを優先して11インチを選ぶのも良いと思います)。

まあまあ高い価格ではありますが、最大スペック(2TBストレージモデル)の価格(324,800円)と比較すると半額近くにまで抑えられており、それでいて通常のイラスト制作業務においてはそれほど遜色無いパフォーマンスを発揮できる、非常にコストパフォーマンスの良いモデルだと言えます。

なぜこのモデルが良いのか、理由を説明していきます!

 【20万円以下】イラスト・漫画制作用のiPad、どのモデルを選ぶべき?【iPad Pro|iPad Air|絵描き|漫画制作|Adobe|クリスタ】 iPad ゲンキ

僕自身、考えに考えた結果なので、是非ご参考にしていただきたいです!

アップルストアでiPad Proを見る

iPad AirではなくiPad Proを選んだ理由

まず最初に「ある程度予算を抑えたい」と考えた時点で、僕の候補にはiPadAirも入っていました。

しかし、スペックを細かくチェックしたところ、いくつかの条件が決定的に違っていたのでAirは選択肢から外すことにしました。その理由とは

① ディスプレイのリフレッシュレートの違い

ディスプレイにはリフレッシュレートというものがあります。一言で説明すると

ディスプレイが一秒間に何回画像を更新するか

…を数字で表したものです。

このリフレッシュレートがiPad AirとiPad Proでは大きく異なります。

iPad Air60Hz(1秒間に60回表示)
iPad Pro120Hz(1秒間に120回表示)

これ、あまり知られていませんが特にイラストや漫画を制作する上で非常に重要なものです。

特にどういった場面で違いを感じるかというと、iPad版のクリスタやAdobe Fresco等のアプリを使用して漫画やスケッチなどを描く際に、手の速いストロークに画面のブラシの動きや線の描画がついてくるかどうか、という点です。

⬇こちらの動画などを見ていただくとお分かりいただける通り、僕はかなり手の動きが速い方でして、

しかも、手の動きにブラシ描画がついてこないと非常にストレスを感じるタイプなのです。

というわけで、この時点でiPadAirを選択する可能性はゼロに近くなりました。

② 画面が小さい

もうひとつの決定的な条件は、iPadAirは画面サイズが小さいということです。

 【20万円以下】イラスト・漫画制作用のiPad、どのモデルを選ぶべき?【iPad Pro|iPad Air|絵描き|漫画制作|Adobe|クリスタ】 iPad ゲンキ

逆に、「持ち運びのために小さいサイズのiPadが良い。描く際の手のスピードも遅いのでリフレッシュレートの低さも気にならない」という方は、iPadAir(2022モデル)を選択するのも大いにアリだと思います!!

11インチではなく12.9インチを選んだ理由

購入モデルをProに絞り、且つ予算内に収めるモデルを選ぶためには2つの選択したありました。

  1. 小さいディスプレイで大きなストレージ
  2. 大きなディスプレイで小さなストレージ

この二択で相当悩みましたが、結局僕は二番目(ストレージサイズを妥協して、ディスプレイサイズを優先する)を選びました。その理由は

画面の大きさと生産性は比例する

…からです!

これはもう、僕の長いイラストレーター活動の中で確信している心理ですし、どのクリエイターに聞いてもそう答えるはずです。

なので、少なくともイラストや漫画制作を目的とする場合、持ち運びや作業スペースの問題でどうしても小さいモデルを選ぶ必要があるという人以外は、絶対に大きいディスプレイのモデルを買うべきであると言えます。

ストレージとメモリのスペックに関して

一方で、小さいストレージ(128GB・256GB・512GB)のモデルを選んだ場合に犠牲になるのが

  1. ストレージ容量
  2. メモリ

ですが、これはリフレッシュレートや画面サイズの問題と比べると重要度が低いと言えます。

ストレージの問題は外部ストレージで解決

まず、ストレージが小さい問題ですが、これに関しては外部ストレージを使用することで解決が可能です。

USB-Cを備えているiPadは外付HDDや外付SSDを使用できるので、内部ストレージの空き容量が少なくなったら外部にコピー/バックアップして移せばいいのです。ただ、さすがに128GBだとあまりにも心もとないので256GBのモデルを選ぶことにしました。

メモリ積載量の差は大きなデータを扱わない限り重要ではない

また、これも意外と知らない人が多いのですが、実は同じiPad Proでも1TB以下のモデルと以上のモデルではメモリ積載量が2倍も違います。

iPad Pro(128GB・256GB・512GB)メモリ積載量 = 8GB
iPad Pro(1TB・2TB)メモリ積載量 = 16GB

これは最後まで悩んだ点ではありましたが、結論として

メモリ積載量の差は大きなデータを扱わない限り重要ではない

という事に気づき、自分の中で解決しました。

どういうことかというと、大容量メモリが活躍する場面というのは

  • たくさんのアプリを同時に立ち上げて使用する時
  • ものすごく大きなサイズや緻密な描き込みのイラスト等を制作する時(ひとつのファイルサイズが非常に大きい時)

に限られ、それ以外の時は8GBでも16GBでもそれほど使用感に差はありません。

しかし、そもそもiPadでそれほど大きなイラストや緻密なイラストを描くかというと想定される使い方はむしろ逆で、出先でサクッと描けるイラストや漫画を制作するのが主な用途なので、そこまでその差を実感する機会はそうそう無いはずという結論に至りました。

むしろストレージやメモリと比べるとディスプレイサイズはイラストを描き始めた時から生産性や快適性に直結するので、その部分を優先したほうが気持ちよく描けるはず(=つまり、ストレージやメモリよりもディスプレイサイズを絶対に優先すべき!)と思い至り、この時点で迷わず12.9インチ/256GBモデルの購入を決断しました。

セルラーは無し

ちなみに僕のモデルはセルラー版ではなくWi-Fiのみのモデルです。

セルラーモデルが必要なのは下記のような用途の場合です。

アップルケアの補償内容

AppleCare+ for iPadの保証内容

  • 過失による故障の修理費用を負担
  • 基本保証を1年から2年に延長(月額契約では契約期間中)
  • バッテリー保証
  • ソフトウェアのサポート
  • Magic KeybordやApple Pencilなども修理対応
  • エクスプレス交換サービス

逆に言えばそれ以外の方はWi-Fiモデルで十分です。

よほどの事がない限りWi-Fiモデルで十分だと言えますし、少なくともイラストや漫画制作を目的とする場合は必要無いと断言できます。

 【20万円以下】イラスト・漫画制作用のiPad、どのモデルを選ぶべき?【iPad Pro|iPad Air|絵描き|漫画制作|Adobe|クリスタ】 iPad ゲンキ

そういった用途も聞かずに「絶対セルラー版がいいですよ!」とゴリゴリ勧めてくる店員さんがいたら、それはユーザーのためではなく販売店のノルマや成約ごとのマージンのために勧めているだけの事がほとんどで良心的ではないので、鵜呑みにせず他のお店で買うほうがいいかもしれません。

ちなみに出先でiPadを使ってインターネットを使用したい場合、Wi-Fiが無くとも手持ちのスマホでテザリングを使えばiPadをネット回線に接続できるので、心配ありません。

アップルケア+は必ずつけよう

セルラー機能をつけなければ価格は2万円ほど抑えられます。その浮いた金額でアップルケア+を着けましょう。

iPadの場合、保証期間中だと老朽化したバッテリーを交換してもらえるので、それをするだけでも元が取れます。

 【20万円以下】イラスト・漫画制作用のiPad、どのモデルを選ぶべき?【iPad Pro|iPad Air|絵描き|漫画制作|Adobe|クリスタ】 iPad ゲンキ

アップルケア+の保証期間は2年なので、購入から1年半ほど経ってバッテリーの持ちが悪いと感じたらアップルストアや正規提携店に持ち込んでバッテリーのチェックをしてもらうと良いでしょう!

アップルケアの補償内容

AppleCare+ for iPadの保証内容

  • 過失による故障の修理費用を負担
  • 基本保証を1年から2年に延長(月額契約では契約期間中)
  • バッテリー保証
  • ソフトウェアのサポート
  • Magic KeybordやApple Pencilなども修理対応
  • エクスプレス交換サービス

さて、このスペックのiPad Proの金額は?

2022年7月現在、僕と同様のこのスペックのiPad Proをアップルストアで買うと、その金額は…

AppleCare+(2年補償)を付けても196,600円(税込)!!

…と、値上げ後の価格設定でも20万円を切る価格です。

 【20万円以下】イラスト・漫画制作用のiPad、どのモデルを選ぶべき?【iPad Pro|iPad Air|絵描き|漫画制作|Adobe|クリスタ】 iPad ゲンキ

最高スペック(12.9インチ/2TB)の344,680円(税込)より15万円も安いし、ディスプレイサイズを妥協してストレージサイズ優先にしたモデル(11インチ/1TB)の242,680円(税込)よりも5万円安い(しかも生産力はむしろ高い)ので、コスパ面では最強だと思います!

その他、僕が買った関連商品

Apple Pencil(第2世代)、これは必須!

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キーボードはロジクール製

キーボードは専用のものではなく、Mac用に買ったロジクール製のものを併用しています(家で使う分には、これめちゃくちゃおすすめです)

イラストレーター仲間の声

ちょうど僕が購入した翌月に、イラストレーター仲間のハシモトサワさんがiPad購入を検討されていたのでアドバイスさせていただいたところ全く同じモデルを購入してくれたのですが、その快適さに感動してこんな漫画まで描いてくれました!

 【20万円以下】イラスト・漫画制作用のiPad、どのモデルを選ぶべき?【iPad Pro|iPad Air|絵描き|漫画制作|Adobe|クリスタ】 iPad ゲンキ

僕も登場しているので、是非読んで下さい😆

まとめ

以上、イラストや漫画の制作に最適なiPadのモデルについて書いてみました。

iPadで動画の編集等をガッツリするわけでない限りは、このスペックで十分ですので、是非ご参考にしていただければ嬉しいです!

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