こんにちは。高田ゲンキ( genki119)です。
フリーランス入門書『フリーランスの教科書 1年生』の著者です。
ここ数年、フリーランスとして活動する人がますます増えています。フリーランスという働き方は、自由で魅力的な反面、規律が無さすぎて方向性を見失ってしまう可能性も高いものです。そうした迷いの時期を自分なりに乗り越えるのも、また貴重な経験ではあるのですが、ただでさえ忙しいフリーランス、悩む時期はなるべく短くしたいものです。
そこで今回は、そういった人に向けてのヒントとして、僕が15年前にフリーランスになって以来、自分に課している3つのルールを紹介します。
ルール①:「 実名顔出しでも恥ずかしくない仕事をする」
これは「実名顔出しをするべき」ということではなく、「たとえ実名顔出しだとしても恥ずかしくないクオリティを維持して仕事をする」ということです(たとえば、特に女性とか、諸々の事情でプライバシーを明かしたくない人は、実名顔出しでの発信や発表は控えたほうが良いので)。
これを意識することで、たとえ名前や顔が表に出ない仕事でも、手抜き無しで仕事をする姿勢を保てるので、クライアントからの信頼も厚くなり、リピート率を高めることができます。
ルール②:「 家族にも見てもらいたいと思える仕事をする」
これは人によって賛否両論あると思います。親や妻や子には見せられないような過激な絵やマンガなどでも素晴らしい作品があり、そういった作品を作っているクリエイターの仕事もまた尊いものだからです。なので、これはあくまで僕個人の指標です。
たとえば、過去にこんなツイートをしたことがあります。
https://twitter.com/Genki119/status/919859789408227328純粋にビジネスを”金儲け”として考えるのなら、もしかしたらこのオファーはアリだったかも知れません。でも、そもそも自分がやりたいこととは違いましたし、何よりいつか結婚して子どもができた時に(当時はまだ独身でした)、子どもに胸を張って「これがパパの仕事だよ」と言える仕事がしたいと思っていたので、この話は迷わず断りました(4秒だけ迷いましたが・笑)。
これは極端な例ですが、こういうルールを持つと結婚したり子どもができて環境が変わっても仕事を続けやすいのです。なので、フリーランスとして長く仕事をしていきたいとしたら、たとえば今若くて独身の人は、「今のスタイルが結婚したあとや子どもができて自分が親になった時も同じように継続できるものか」ということを考えながら方向性を考えると良いと思います。
その時しかできないスタイルも悪くありませんが、結婚や出産等のライフイベントは得てして自分の展望とは全く違うタイミングで起きるので、その時になって「今までのスタイルのままでは、フリーランスとしての仕事を継続できないぞ…」ということになってからでは遅いので。
ルール③:「 自分の良心に嘘をつかない稼ぎ方をする」
これは②にも通じることですが、また少しニュアンスが違います。
フリーランスとして長く仕事をしていると、思いがけない案件が舞い込むことが多くなってきます。それはとても嬉しいことですが、同時に仕事の取捨選択をする審美眼が求められるということでもあります。
社会的信用を落とさないため
たとえば、ギャラが良いからと言って引き受けてみたら、実はそのクライアントは社会的信用が非常に低い会社で、その会社のPRとしてイラストが使われてしまったので自分の信用まで落としてしまい、その後の仕事が激減…ということも、フリーランスにはありえます。
そのために大事なのは、常に社会全体を見渡せる広い視野を持ち、自分の知識で依頼元の企業の社会的信用を見抜ける力を持つことです。
もし、仕事のギャラが高くても、そのお金が人を騙すような詐欺まがいのビジネスによって搾取されていたものだとしたら、気持ちよくもらうこともできないはずです。大事なのは、案件を受けるかどうか判断する際に相手のビジネスの本質を見抜き、それが自身の美学や思想に反すると判断した場合は毅然と(そして丁重に)辞退することのできるメンタリティです。
まとめ
以上、僕の”3つのルール”でした。
あくまで僕個人のルールなので参考程度に読んでいただき、各々が自分に合うルールを考えてみてもらえると嬉しいです🤓
- フリーランスってなに?その働き方とは?
- フリーランスになる準備
- フリーランスになったらすること
- 実際の仕事の進め方
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