こんにちは。ベルリン在住の高田ゲンキ( genki119)です。
昨日Twitterで反響があったツイートがありました。何についてのツイートかというと「海外移住搾取」についてです。
海外移住搾取とは…
プロブロガー業界の搾取に似ている物がもうひとつあった。それは「海外移住搾取」。既に移住している日本人が移住したばかりの日本人を騙すケースが非情に多い。特にベルリンはアーティストやフリーランサーが多く、その一部が貧しさ余ってダークサイドに堕ちる。海外で一番怖いのは実は日本人だよ。
— 高田ゲンキ/『フリーランスの教科書 1年生』発売中 (@Genki119) September 25, 2016
⬆誤字すみません…。「×非情」→「◯非常」ですね(「非情」でも意味通りそうですけど…)。
そんなベルリンの悪徳日本人にひっかかる被害を少しでも減らしたいというのもブログを始めた理由のひとつだった。今やSEO的効果もあって、ベルリン関連のキーワードで検索すれば僕のブログがかなり上位に出て来るので問い合わせも増え、その分悪い日本人に引っかかる新参移住者も減ったと思う。
— 高田ゲンキ/『フリーランスの教科書 1年生』発売中 (@Genki119) September 25, 2016
それにしても最初のツイート、100リツイート以上されててすごいです。かなり多くの人の目に触れたはず。そして、リプライやコメント付RTも多く、関心の高さを感じました。
こんな反応があった
一部「そんなことない!」的な根拠の無いネガティブな反応もありましたが、おおむね「自分も経験ある」とか「知らなかった。気をつけよう」的なポジティブな反応でした。一部紹介します。
これはたぶんドイツはベルリンだけの話じゃなくて世界中での話ですね。イタリアでもがっつりある。我がTLでは東南アジアが被害が顕著。何故か日本人は同胞を搾取し地獄に落とす話の方が私の聞いている範囲で断然多い。https://t.co/p2ARX6q7FG
— kurikuri321 (@kurikuri321) September 26, 2016
なるほど。アーティストやフリーランスは良いカモなのでしょうね。以前は、フリーランスはドイツ人相手に仕事をしている人が多く、稼げない人は日本に帰るしかなかった気がします。日本人が増えた分、稼げなければ日本人からお金を取るという構造になってきたのでしょうか。 https://t.co/bCNk8XoW3K
— ノラ@ドイツ生活情報百科 (@g_item) September 26, 2016
これは残念ながら本当にけっこうある。ビザ申請の話とか住宅の話とか。私がビザ申請にかんして「CV翻訳」という内容の透明性が高くて単品で商売始めたのはそういうきっかけがあったから。 https://t.co/YyCe6VJvTa
— wasabi (@wasabi_nomadik) September 26, 2016
その手口とは…
@Genki119 私は来たばかりの時に日本人の大家さんに騙されました。。。窓とか暖房機とか、調子が悪くなると私が工事とかのお金を現金で支払ってたんですけど、そこを出てからそれは大家が支払うモノだと知りました。。。残念な話ですけど、割とあるみたいですね(涙
— kawachi_berlin (@berlinbau) September 25, 2016
あ、まさにそういうケースです。法外な家賃だったり、家賃が安いと思ったら、後からひとつひとつの部屋の家具全てに高額な使用料を請求…とか。あとは家関連ではなく、Webの制作を引き受け、お金まで受け取ったのに制作せずに音信不通になった日本人とか(その人は経歴も詐称してました)。 https://t.co/lW4Mze6bcO
— 高田ゲンキ/『フリーランスの教科書 1年生』発売中 (@Genki119) September 25, 2016
タイでも?
現地採用や駐在とかだったら会社や同僚に頼れるけど、右も左も分からない…特に言語に自信ない人が憧れだけで海外移住しちゃうと痛い目にあうだろうな…。最近ではタイの日本人による日本人搾取が話題だし。海外移住したことに舞い上がって地に足ついてない内は警戒を怠らないことだな。 https://t.co/QtMMtYmUOI
— smy.jp (@sumiya0820) September 25, 2016
⬆こんなメンションもいただきました。なに?タイでも?? 話題になってるとは知りませんでした。
さっそくググってみたところ…
これかな? というのを見つけました。
気をつけたいのは本来なら信頼し合っていくべき日本人となっている。日本社会の縮図がバンコクの日本人社会であり、海外に暮らす同胞だから助けあうのは当然、という至極普通の考え方は逆に足をすくわれてしまう。これがバンコクの現実なのだ。
ほんとだ。ベルリンも一部ひどいですけど、なんか読んでるとバンコクの方が深刻そう…。
ついでに⬇こんな記事も見つけました。
そういう話があまりにも多いので、「海外に住む日本人を安易に信用してはいけない」と、身構えてしまう私がいます。15年前から海外暮らしをしてきたので、肌感覚からしても、「日本人が日本人を騙したり、食い物にする」ケースは、日本国内よりも海外の方が遭遇確率が高いと感じます。
特に、こんな日本人は要注意だと思います。
・ 現地国で長年商売しているのに、現地人の顧客が全然おらず、日本人だけを相手に商売している人
・ 日本人が商売人として新規参入してくると、邪魔したり、排除しようとする古参の日本人
・ 現地国で営業している日本人の同業者を、親の仇みたいにむちゃくちゃ敵視する日本人
なるほど。参考になります。
ちなみに、僕が見て来た「ベルリンの危険人物」の特徴は…
「自称アーティストだけど、明らかにアーティスト/クリエイターとして仕事をしている気配が無い人」
そういう人が必ずしも全員クロというわけでは無いと思いますが、ひとつの目安なので、もしベルリンに移住してそういう人と知り合う事があったら注意してみてください。
まとめ
以上、「海外移住搾取」についてでした。
本来人間どうし、まして心細い異国の地で日本人同士ともなれば、助け合うのが当然かと思いますが、自分たちの暮らしが苦しいあまり、移住したばかりの無知な日本人を騙す、在住歴の長い日本人がそれなりに多いのが現実です。僕が言いたいのは「だから海外移住はやめるべき」ということではなく、むしろ「海外に出たい人は積極的に出るべきだけど、その際にこういうつまらない事で出鼻をくじかれないでほしい」ということです。
日本人同士だからと言って気を許さずに、怪しいと思ったらすぐに距離をとって、何か誘われたり頼まれたりしても、NOを言える勇気を持てば、それ以上の被害は無いはずです。そして、人を騙そうとする人に遭遇したら、二次被害を防ぐために積極的にその人の情報を他の移住者にシェアしましょう。
悪い人に引っかからずに、ハッピーな移住ライフを楽しみましょう🤓
現在アメリカに住んでいますが、「海外移住搾取」と昔ゲンキさんが記事にしていた「悪い大人」のハイブリッドのような人がこちらにもいて特に若い人たちをカモにしています。
ビザがない若い子たちに起業させたり、就労/インターンシップビザがない人たちにインターンをさせたり(もちろん無給)、法外なシェアハウスを提供したりしています。
そういう「悪い大人」たちを盲信する人たちもいてアメリカで成功するにはどうしたらいいかというセミナーなんかを開いてます(もちろん日本語)困るのはそういう人たちってキラキラしていて、未来溢れるオーラを出していて人を巻き込んでいくんです。なので私はよく日本人にOOOさんのところに話を聞きに行ってごらんよ!ためになるよ!と良く言われますが行く気になれません。この人たちに悪気はないのですが元をたどれば海外移住搾取の人たちが裏でチラチラと見え隠れします。
まりもさん
コメントありがとうございました。ちょうど息子の誕生と時期が重なったこともあってレスが非常に遅くなってしまいました。失礼しました。
アメリカにも海外移住搾取&悪い大人がいるとのこと、やはりどこも同じですね。騙される方も騙される方ですけど、やはり騙す方が悪いですね。
「困るのはそういう人たちってキラキラしていて、未来溢れるオーラを出していて人を巻き込んでいく」←これはどの世界においても同じなんですよね。ですので僕らが出来ることは、そういう人たちよりもクリーンな方法で大きく成功して、さらに「キラキラして未来溢れるオーラ」を出すことなんだと思います。
そして、まりもさんのように(おそらく)地道に頑張っている人こそ、もっと個人個人で発信をすることも大事だと思います。僕がブログを始めたのもそういう理由だったのですが、ブログが検索に引っかかりやすくなれば、うさんくさい人のところに行く前に僕のところに連絡が来るので、先に良い情報をシェアすることが出来るからです。
いずれにしてもこの情報化時代において人を騙して稼ぐ方法は急速に廃れていくはずですので、クリーンな情報発信で、拍車をかけましょう!
イギリスにもいます。日本人から搾取する事しか考えておらず、だいたい引っかかっているのが語学学生とワーホリの子達です。現地にいても英語が話せない方も多く危険な年齢層も大体わかります。そして、イギリスに取引先もないのにコンサルをし日本の中小企業からお金をもらい結果何もしないでダメでしたと報告する企業もあり日本人の中でも問題視してます。
やはり、声を上げていった方が良いですね!こちらでも考え行動に移そうと思います!ありがとうございました。
私は元在外邦人で、北米、欧州を中心に暮らしていました。ここ数年ではイギリスやフランスで出会った日本人にはカルチャーショックを受け続けました。海外在住=成功者でもチャレンジャーでもなく、いろいろなご事情を抱え、日本にはいられなくなった人も多いとの結論です。自衛するしか方法はありませんし、むやみやたらに「日本人」ということで、警戒を緩めないことが得策だと思います。
心の病を抱えている人が多かったことにも驚きました。それだけ外国生活にストレスがつきものなのかとも思えるのですが。最悪、帰国できる人と、帰国する伝手がない人、帰国したいのにできない人など、個々の事情や環境、生活レベルの相違によっても「日本人」の幅の広さも知っていて損はないと痛感します。