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フリーランスは最初の3年が特にたいへん!【その理由と乗り越えかたとは?】

こんにちは。高田ゲンキ( genki119)です。

特にここ数年、多くのフリーランスの方と接する機会が増えていますが、特に多くの駆け出しフリーランスの方たちの様子を見て、ひとつの法則が見えました。

それは、

フリーランスは最初の3年が特にたいへん

…ということ。

考えてみれば、僕自身もそうでした。

これ、年次ごとにかなり共通した要素があるので、僕の漫画『フリーランスで行こう!』の画像を交えながら、たいへんである理由乗り越え方について書いてみたいと思います。

【1年目】仕事を取るのに精一杯な時期

『フリーランスで行こう!』より

フリーランス1年目は、とにかく仕事を取るのに精一杯で余裕が無い時期です。飛行機で言えば滑走路を走って飛び立てるか飛び立てないかの瀬戸際の状態という感じ。開業のための事務作業と同時に営業活動受注した仕事の制作など、慣れないことを一気にこなさないといけないので、本当にたいへんなんです。以下、具体的に苦労する点を挙げてみます。

①全然仕事が来ない

多くのフリーランスが、とにかく仕事が来ないことに悩む時期です。僕自身も独立前は「フリーランスとして活動を始めてしまえば、知り合いづてとかである程度仕事が来るだろう」と思っていましたが、実際は全く来ませんでした(これは『フリーランスで行こう!』でも描きました)。

最近は多くの駆け出しフリーランスの方の相談に乗る機会がありますが、やはり同じようなことを言う人は多く、つい最近話した方も「フリーランスになって、こんなにも仕事が来ないものとは思わなかったので驚いている」と言っていました。本当にそうなんです。で、ここで解決策として必要になるのが営業です。

②営業するのも最初はドキドキ

「仕事を取るためには、営業が必要」と頭では分かっていても、最初はなかなか動き出せないものです。なぜなら、営業のしかたなんて、学校も親も教えてくれなかったから誰も知らないのです。僕の場合はフリーランスになる前に数ヶ月間だけですが中途採用で会社員として営業職を経験したことがあったので、その時に得た営業ノウハウのおかげで独立してからの営業もスムーズでした(それでも、最初に一歩踏み出すのが怖くて、最初の営業に至るまで数ヶ月を要しましたが…)。

営業に関して詳しく書くと長くなってしまうので、関連リンクを張っておきます。

↓この記事を読めば「営業は怖くない」と理解できるはず

フリーランスが営業する際に押さえておくべき6つのこと【営業|売り込み|打ち合わせ】
こんにちは。高田ゲンキ( genki119)です。 日々フリーランスに関する発信をしているので、フリーランス志望者や駆け出しフリー...

↓営業の具体的なノウハウはこちらの本で詳しく書いてます

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③営業しても冷遇されて心折れそうになる

せっかく気持ちを奮い立たせて頑張って営業をしてみても、営業先からの対応が良い場合ばかりではありません。どれだけ頑張っても仕事がもらえなかったり返事が無いことの方が多いし、時には冷たい態度をされて辛い思いをすることもあります(もっとも、ほとんどの場合は丁寧に対応してくださり、イヤな思いをするような営業は珍しいので、心配する事はありませんが)。

前項で紹介した関連記事にも書きましたが、営業は自分が評価される場ではないので、結果が伴わなくても気にせずに、どんどん新しい場所に営業に行くようにしましょう。

こんなひどい事を言われることは稀なのでご安心を

④仕事が入っても入金は数カ月先

さて、営業を頑張って、仕事ももらえて、頑張って納品して請求までこぎつけても、まだワナがあります。それは、企業からの入金は、請求書提出後1〜2カ月後ということ。

なので、独立してから貯金を切り崩してギリギリでやってきた駆け出しフリーランスが、このタイミングで首が回らなくなりやむなくリタイア(バイトせざるを得ず本業に専念できず、結局本業を維持できなくなる)…というケースもたまに聞きます。

そうならないためにできることは…

  1. 独立前に貯金をなるべくしておく
  2.  思い切ってクライアントに即払いをお願いしてみる

②は相手の事情で難しいことも多いですが、小さな法人などは快く対応してくれる場合もあるので、困ったら担当者に思い切って相談してみるのも良いと思います。

また、法人相手(BtoB)ではなく個人相手(BtoC)の場合は基本的に即払いなので、その点に関しては心配が少ないと言えますが、だからといってBtoCをメインにしてしまうと長期的に見てビジネスを成長させにくくなるので注意が必要です。

MEMO

BtoBとBtoCについては、新刊『世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生』内(P143のコラム)でもわかりやすく説明しています。

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⑤ 会社員から独立した場合は住民税にも注意だ

また、会社員から独立してフリーランスになった場合は、独立初年度の住民税にも注意が必要です。というのも、この年の住民税の税額は会社員をしていた前年分の所得を元に算出されるので、フリーランスとしての稼ぎが少なくても住民税は高額!という事が往々にしてあるからです。これを念頭に置いて、独立の際はなるべく貯金をしておき、初年度の6月ごろまでは浪費しすぎないように気をつけましょう。

【2年目】キャパが試される時期

①1年目を生き延びた人は仕事が急増する時期

1年目の生存競争を生き延びたフリーランスはグッと生存率が上がります。そして、たいていこの時期は仕事が急増します。理由は

  1. 1年目の実績が新しい仕事を引き寄せるから
  2. 中堅以上のフリーランスより単価が安いから
  3. まだまだ初心を忘れずに高いモチベーションを維持しているから

などが主なところです。これにより「食いっぱぐれない」という安心感は得られるのですが、その代わりにまだまだ駆け出しでスキル(特に仕事のスピード)が十分ではないこと自分のキャパを知らずに仕事を受けすぎてしまうことで、仕事量を調整できずキャパオーバーに苦しむ人も多いのがこの2年目の特徴です。

②心身の健康を崩しがち

そんなワケで、多くのフリーランスがこの時期に心身の健康を崩します。知る限りでも過労で倒れて、その後しばらく寝込んでしまった人や鬱になってしまった人も少なくありません。僕自身もこの時期、慢性的な寝不足酒量の増加で、かなり不健康な状態でした。まだ20代だったこともあって気合いで乗り切りましたが、あとあと考えると体を壊してもおかしくなかったので、その後はなるべく睡眠は取るように心がけ、お酒も34歳の時にスッパリと辞めました(今は一滴も飲みません)。

この問題への対策ですが、こればかりは「無理しないように気をつけて」としか言いようがありません。しかし、多くの人が仕事の焦りや喜びで我を忘れてしまっているので、なかなか周囲からのこういった言葉は届きにくいものです。とにかく、「あれ? 身体が少しおかしいな?」とか「何日もやる気が起きなくて、気持ちがネガティブだな」と自覚したら、すぐに休息を取って、心身がちゃんと回復するまでは無理しないようにしてください。

↓こちらは僕が心身の健康の維持のために心がけていることを書いたツイートです。

③スケジュールMAXのところに確定申告で死亡も確定

そして、スケジュールや体力のキャパの限界で頑張り続けているところに、トドメの一撃として確定申告がやってきます。確定申告は1年目もありますが、1年目は売上も取引先も少ない上に、時間もそれなりにあるので意外と何とかなるんです。しかし、2年目は前項で説明した通り超忙しいので、仕事と並行して確定申告をこなすなんて苦行でしかありません。僕は2年目にあまりにも辛くて3年目以降は税理士さんに委託することにしてしまいましたが、今はfreeeなどのクラウド会計ソフトのおかげで飛躍的に個人での確定申告がラクになっているので、早めに導入して少しずつ進めるようにしましょう。

フリーランスの確定申告はfreeeがオススメ

MEMO

確定申告に関しては、こちらの書籍がオススメです!

【3年目】余計な事に目移りしがちな時期

フリーランス3年目。ここまで来ると、スキルも上がりスケジュール管理もだいぶ上達し、売上も収入も安定してきます。…と聞くと何も問題が無いように感じると思いますが、実は3年目にもワナがあります。それは…

①今までの業務に飽きてくる

そう、飽きです。恋愛で例えるなら、ここがいわゆる倦怠期でしょう。しかし、多くの場合フリーランスの倦怠期には自覚症状がありません。本当は倦怠感や飽きから生じている目移りを「新しいことの挑戦」と都合よく解釈して、ここまでの2年間で積み上げてきたものをないがしろにして脇道に逸れ始めます。

②「新しいこと」はたいてい上手くいかない

そして、この新しいことは多くの場合上手くいきません(もちろん、うまくいく人もいますが、割合は少ないです)。これはある意味当然です。A(今までの本業)が上手く行ったからと言ってB(新しく始めること)も上手くいくとは限らないし、そもそもAこそが本来の自分の強みだったのに対して、Bはそこまでの差別化ができてないものであることが多いからです。しかし、当人はAが上手く行ったことで万能感を感じているので「Bも上手くやれるはず!」と確信して周囲からの助言も聞きません。結果、失敗して時間やお金や信頼を失う事が多いのです。

これ、僕の場合は

A → 企業相手の受託デジタルイラスト案件

B → アナログタッチのオリジナルイラストでの個展

で、Bはまさに大失敗し、まさに時間やお金や信頼を失いました。その時の経験は、マンガ『フリーランスで行こう!』で描いています。

③失敗は必ずしも無駄ではない

しかし、こうした失敗も必ずしも無駄ではありません。その失敗から多くのことが学べるからです。僕の場合は

  1. 本業(デジタルイラストの受託案件)への適性の高さ
  2. 本業の稼ぎやすさ
  3. クライアントのありがたさ
  4. 信頼は一瞬で失われるということ
  5. 一見小規模なイベント(個展等)も、やってみると膨大な金と時間がかかるということ
  6. 多くの人が関わることをまとめることのたいへんさ

などを身をもって知れたことは収穫でした。…が、それにしても損失が大きかったので、同じように踏み外している後輩には、ダメ元で説得を試みることにはしています。

まとめ

以上、フリーランスの最初の3年が特にたいへんである理由とその対策について書いてきました。

もちろんこれは一部の例であり、3年以上困難が続く人もいれば、1年目から順風満帆で危なげなく活動を続けていく人もいます。しかし、多くのフリーランサーを見てきた経験からすると、やはりこのパターンで遠回りをしてしまうケースは非常に多いので、特にこれからフリーランスになる人は頭の片隅にいれておいて損はないと思います。

逆に、こうした時期を乗り越えた4年目以降のフリーランスは、自分が本当にやるべきことを自分のペースで進められるようになるので、非常に強いと言えます。そのフェーズに早く到達するためにも、最小限のリスクでこの時期を乗り越えてください。この記事が、少しでもその助けになれば嬉しいです!

では、楽しいフリーランスライフを!🤓

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