モーリー・ロバートソン著「自分を信じていい時代」を読了(本当に38分くらいで読めました)。
数年前の日曜早朝のラジオや、ネットラジオ i-morleyでモーリーさんが発し続けていたメッセージのアップデート版という感じでした。僕は2008年頃にモーリーさんのラジオに偶然出合い、彼の発信するメッセージによって意識を解放してもらえました(いろんな意味でですが、例えばドメスティック→グローバルとか)。グローバリゼーションの中で個人が何に関心を持ち、どういうベクトルで努力すれば良いのかを教わり、それを実践しているモーリーさんに多大なる影響を受け、そして僕自身も自分なりに実践する勇気を持つことができたので本当に感謝しているのです。本書は、以前からモーリーさんが日本人に鳴らし続けている警鐘と本質的には同一の内容だけど、悪い意味でITやSNSの使い方さえガラパゴス化しつつある昨今の日本の現状を踏まえて、以前より具体的且つ少し強めのメッセージになっていると感じました。
僕自身の話を少しすると、僕はイラストレーターという仕事を完全にデジタル技術のみで完結させています(紙も鉛筆もペンも郵送もFAXも使わず、基本的にはMacとインターネットのみ)。そういったテクノロジーの恩恵で、世界のどこででも仕事ができる環境が整い、実際に今はベルリンで生活しつつ国境を超えて仕事をしています(この文章は一時帰国中の日本で書いていますが)。ITの進化に関心を持ち続けて来た僕にとっては、そういったワークスタイル/ライフスタイルは特別なことではないのですが、そういったテクノロジーにそれほど関心が無い多くの人たち(特に日本人は何故かITに弱い)には理解が難しいらしく、どのように仕事をして生活が成り立っているのかを説明しても、いまいち伝わらないことが多いのです。
ワークスタイルの多様化に関心はあるけど、インターネットやITの概念や、そういった技術との正しい(ガラパゴス的ではない、本当の意味で生産的な)付き合い方が分からない…という人に、このモーリーさんの「自分を信じていい時代」を是非読んでほしいと思いました。
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