【Q&Aコーナー ① 】
「PhotoshopやIllustratorの知識を
つけるには、どうしたら良いですか?」

ブログで、「イラストレーターになるには」シリーズを書いていると、イラストレーター志望の方からメールをいただくことがあります。ただ「参考になった」「励みになった」という内容のものも多く、そういった声だけでもとても励みになるのですが、時々具体的なこと(仕事のしかたやテクニカルなこと)を質問されることもあり、それはそれで嬉しいのでなるべくお答えするようにしています。

そういったご質問の中で、先日いただいたメールのやり取りが、ご質問者の方に限らず他の読者の(イラストレーター志望の)方にも参考になりそうな内容だったので、ご本人の許可をいただいてブログでもシェアさせていただくことにし、それにともない、当ブログに「Q&Aコーナー」を設置することにしました!(カテゴリを追加しただけですが…)

では、「Q&Aコーナー」最初のご質問、行ってみましょう!!


目次

Q:「PhotoshopやIllustratorの知識をつけるには、どうしたら良いですか?」

以下、質問者Aさんからのメールの引用(一部編集済)です。

 高田さんのPhotoshopやIllustratorの知識は、デザイン会社でつちかわれたのでしょうか?
わたしはMacを持ってはいるのですがあんまり使えておりませんので、おすすめの本などがあれば教えていただきたいです。

A:「『どの本が良いか』というのは、その人の目的によるんですよね」

理想のイラストから逆算する必要がある

ご質問、ありがとうございます。

たしかに僕のPhotoshopやIllustratorのスキルはデザイン会社で社員として働いている時に身に付いた部分が大きいのですが(とは言え、たぶん今のスキルの30〜40%くらいだと思います)、会社で学んだというよりも会社から帰ってから自宅で研究した部分が大きいんですよね。ちなみにその時は、主にMdNやDTP World(もう廃刊になってしまいました)を読んで勉強していました。

ただ、PhotoshopやIllustratorの機能は非常に奥が深く、全ての機能を知ろうとしてもキリが無いので、大事なのは「自分に必要な機能や方法を知ること」だと思うんです。そうすると、「自分が理想とするイラスト」を設定して、「その理想のイラストを制作するために必要な技術とは?」という逆算的な考えが必要になります。

僕の場合、ブログにも書きましたが大寺聡さんというイラストレーターを2002年に知って影響を受け、大寺さんのようなイラストを描きたい!と思ったのがひとつの大きなきっかけだったので、そこからは自分がやるべきことを見つけるのは速かった気がします。大寺さんのイラストの場合、PhotoshopよりIllustratorで制作する比重が大きいので、僕も徹底的にIllustratorで制作するようになり、Photoshopはラフ作成で使う程度に割り切ることにしました(なので、今でも僕のスキルはPhotoshopよりも圧倒的にIllustratorの方が高いです)。

ですので、もしAさんが今の時点で「理想のイラスト」のイメージをお持ちでないとしたら、まずはそれを探すことが一番近道かもしれません(もちろん理想はひとつでなくても良いと思います)。

どうやって理想のイラストを探すか?

では、どうやって理想のイラストを探すか?というと、これはもう人それぞれなので正解はありませんが、僕の感覚からすると日本のイラスト雑誌は、限られたイラストレーターのみしか取り上げない上に、実際の業界でのトレンドに合ってないので、基本はネットで探すと良いと思います。

特に僕は海外に住むようになってから海外の市場も意識するようになったので、日本以外のイラストレーターの作品を積極的に見るようになりましたが、やはり海外の方が全体の平均的レベルが圧倒的に高く勉強になると実感しています。

ご参考までにお教えすると、僕が一番見るサイトはBehance(ベハンス)です。Adobeが運営しているこのサイトには数えきれないほどの世界中のクリエイターが(もちろん日本のクリエイターも)登録して、日々自分の作品をアップしてお互いに刺激を与えあっています。日本語版は無いのですが、シンプルな構造なので、色々見ているうちに仕組みが分かると思います。

⬇トップページ
https://www.behance.net/

⬇僕のアカウント
https://www.behance.net/genkitakata

⬇僕が「Appreciate(facebookのLikeのようなもの)」を押した、他のクリエイターの作品
https://www.behance.net/genkitakata/appreciated

必ずしもBehanceである必要はありませんが(もちろん日本人のイラストレーターを目標にするのもOKですし!)、いずれにしても「こんな絵が描けるイラストレーターになりたい!」と思える人をみつけて、その人がどのようにイラストを描いて、どのように仕事をしているのか?を探っていくのが、Aさんご自身が必要としているスキルを身につける最短ルートだと思います。

イラストレーターの数だけPhotoshopやIllustratorの使い方がある

少なくともデジタルで描いているプロのイラストレーターのほとんどがIllustratorとPhotoshopをメインに使っているので(まれにPainterを使用している人もいますが)、逆に言うとそれだけたくさんの使い方があるということでもあるので、そのような方法をご提案してみました。ひとつの参考程度に聞いていただけたら嬉しいです。

海外の無料チュートリアルを利用する

また、別の切り口として、英語圏のネットにはIllustratorやPhotoshopの使い方のチュートリアル(指導プログラム)が無料でたくさん転がっています。そういうのを見るだけでも日本の本よりも勉強になるので(言語的には大変ですが…)、せっかく無料だし色々見てみると良いと思います。ほんの一例ですが⬇こんな感じです。
http://www.creativebloq.com/digital-art/illustrator-tutorials-1232697

まとめ

以上、最初のQ&Aでした。

ちょっと期待されている回答とはちがうかも…と思いつつ、僕が考えたことを率直にメールしたところ、「まさに求めていました解答でした!」とのお返事をいただきホッとしました🤓


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