【Q&Aコーナー ③】イラストレーター志望です。 どのディスプレイを買えば良いでしょうか?

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久しぶりにイラスト制作の作業環境に関する質問をいただいたので、シェアしたいと思います。

ご質問者はCさん(女性・イラストレーター志望)。これからイラスト制作の環境をそろえるにあたって僕のブログの記事を参考にしていただいたそうで、その際に疑問に感じたことが今回のご質問です。

Q:「イラスト制作のディスプレイは、どれが良いでしょうか? キャリブレーション機能などは必要ないですか?」

こちらがCさんからのご質問です。

高田さんはEIZOFlex Scan24インチをモニターとしてお使いのようですが、カラーマッチングはどうされていますか?キャリブレーションができるColorEdge などが上位機種にありますが、実際お仕事をされるうえでは、FlexScanで十分なのでしょうか。

A:「キャリブレーション機能は無くてもなんとかなります」

ご質問、ありがとうございました。

あくまで僕個人の見解ですが、厳密に言うと「キャリブレーションができるモニタに超したことはないが、できないモデル(Flex Scan24)でもイラストレーションの仕事には充分」という感じでしょうか。

条件は、Macintoshを使うこと

ただ、条件があります。
最大の条件は、Macintoshをつかうこと。

MacintoshはWindows機と比べて製品自体のカラーマネジメントがしっかりしているので、たとえばiMacやMacBookをそのまま仕事で使っているデザイナーやイラストレーターも多くいるほどです(その点Windowsはカラーマネジメントにムラがあるので、個体ごとに調整が必要)。
↓この辺のQ&Aが参考になると思います。

僕の場合MacBook Proを使っていますが、MacBook Pro本体の画面のカラーマネジメントがしっかりしているので(実際に印刷されたものと比較してもまったく問題を感じないレベル)、Eizoのモニタに外部出力した際に両方の画面の色を比べて、おおむね色味が同じなら問題ないと考えてこちらのモデルを使っています(実際に問題なく仕事で使えています)。

もちろん多少色の濃度や明るさや彩度が変わって見える場合もありますが、そもそもすべての印刷が同じ結果になるわけでもないので、画面上の色調整にそこまでシビアになる必要は無いと考えています。それより、画面の色調がある程度正確である前提で、イラスト全体の色彩のバランスが相対的に良いかどうかの方が重要で、バランスさえ良ければ全体の色味が印刷のコンディションで多少変わってもバランスの良いイラストとして印刷されます。

というわけで、ほとんどのイラストレーターがキャリブレーション無しのモニタで仕事をしていると思いますが、それはMacintoshのカラーマネジメントの恩恵だと思います。クリエイターにMacユーザーが多い理由のひとつでしょうね。

あと、そもそも液晶そのものが消耗品ですので、キャリブレーションができる高級なものも経年劣化すれば色再現能力が低下します。それより4〜6万円くらいのリーズナブルなモニタを3年周期くらいで買い替える方が良いと思っています。

僕はペンタブとディスプレイの縦横比を合わせるために↑こちらのモニタを使用していますが、予算に合わない場合は↓こちらでも充分だと思います。

そもそも僕が使っているスペックのEizoのディスプレイがこの値段で買えるのは驚くべきことで、僕が独立したばかりのころ(2004年頃)はもっと性能の低いモニタが30万円くらいしたんです!笑 というわけで、当然その当時のイラストレーターは一部の大成功している人をのぞいてキャリブレーション機能のついているモニタなんて手が届きませんでした(でもみんなMacintoshは高価でも使ってました)。

そういうわけで、今から環境一式をそろえる場合、持ち運びを考慮しなくていいのであればiMacを買うのが一番コストパフォーマンスが良いのではないかと思います(その際にメモリはできれば32GB、最低でも16GB積んでおくと良いと思います)。

アプリケーションごとの“カラープロファイル”の設定は必要

ただし、Macを使う場合でも当然アプリケーションごとのカラープロファイル設定は必要になります。

colorsetting

こういうヤツですね

特に印刷向けのCMYKデータを作成する際は、入稿先の印刷屋さんとプロファイルを合わせる等しておかないと、仕上がりが想定していた色と変ってしまう場合があるので、忘れずに設定してください。

まとめ

以上、ひさしぶりのQ&Aコーナーでした。

あくまで個人の経験則からの回答ですので、もっと「こうした方が良いよ!」というご意見がありましたら、コメント欄かコンタクトフォーム等から教えてもらえると喜びます。

ご質問もお待ちしておりますので、聞きたいことがあったらご連絡ください!(今回のようにブログのネタとして使わせていただく場合があります)。

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