あけましておめでとうございます。高田ゲンキ( genki119)です。
フリーランス入門書『フリーランスの教科書 1年生』の著者です。
皆さん、きっとお正月を満喫しているところだと思います。
…が、ここで僕はフリーランス志望者ならびに駆け出しフリーランスの方に
フリーランスに正月は無い!!
…と言いたいのです!!
というのは冗談ですが、実は1月というのはフリーランスが仕事を獲得するための営業には最適の時期なので、「今年は頑張って営業しよう」と思ってる人こそ、今すぐに行動を起こすべきだよ…ということをお伝えしたく、この記事を書いています。
というわけで、今回はその理由についてご説明します。
この記事における「1月は比較的時間に余裕がある会社が多い」という意見は、あくまで僕の経験則や一般論です。 実際には年をまたいで大きなプロジェクトを進めている会社もありますし、前年中に仕事をキリよく終えていても、年始からMAXで忙しい会社もありますので、アポを取る際は相手の都合をよく伺って、忙しそうな場合はまた時期を改めるなどの配慮をしましょう(※)。 上記ご了承の上、本記事をお読みください。 ※:ただし、可能ならその際に担当者の名前を聞いておくと、次の連絡がスムーズになります。
1月がフリーランスの営業に最適な理由①:
年始は比較的時間に余裕がある会社が多いから
僕は特にメディア業界(出版・映像・web等)や広告業界と多く仕事をしてきましたが、いずれの業界にも年末進行という言葉があります。これは、お正月休みや年明けのリリースから逆算して年末(11月下旬〜12月下旬頃)に前倒し進行にするためにスケジュールが過密になる現象のことです。この年末進行に加えて忘年会などもあるので、多くの会社にとって12月は一年で最も忙しい月なのです。
なので、仕事の担当者(編集者や営業の人)と話していても、この時期の年末進行を乗り越える→疲れきる→お正月休みで気が抜ける→新年の出勤…というギャップがすごすぎて、年始は出勤しても1週間くらいエンジンがかからない…という話をよく聞きます。
その上、そもそも年末進行で前年末までに大きな案件は片付いている状態であることが多いので、正月休み明けのタイミングで、フリーランスの人から「営業したいのですが…」という連絡が来ると「まあ会ってもいいかな」という気になりやすいらしく、普段より営業の対応に時間を割く傾向が強いそうなのです。
実際、僕も駆け出しの頃、いろんな時期に営業をしましたが、この時期のアポが一番取りやすく、相手の応対も感じが良かったのを覚えています(逆に、うっかり年末進行の時期に営業の電話なんてしようものなら、相手の余裕の無さゆえにまともな対応をしてもらえないことさえあります・笑)。
そういう訳で、この時期は、営業そのものを受け入れてもらいやすいのです。
ちなみに、僕が昔この時期を狙って営業をした時は、企業の正月休み明け2−3日後(今年だと1月9〜11日ごろ)にテレアポをし、会ってもらえる場合は翌週〜1月下旬頃にアポを取って伺うケースが多かったです。
1月がフリーランスの営業に最適な理由②:
新年度(4月)からの企画が動き始める時期だから
また、これも会社や媒体によりますが、1月は新年度(4月)からのプロジェクトの準備が本格的に始まる時期でもあります。
例えば、雑誌の場合は4月から新しい連載が始まることが一般的で、その4月からの連載の企画を1月頃から具体的に作り始める編集部が多いのです。
そういうタイミングでフリーランス(イラストレーター/ライター/カメラマン等)が営業に行くと、編集部側としても「この人、今進めてる新しい企画で手伝ってもらえるかも…」となりやすいので、他の時期に比べて仕事の成約率が高いのもこの時期の特徴です。
連載のお仕事につながりやすい
また、新年度からの連載企画に起用されるということは、すなわちマンスリーの連載案件をゲットできるということでもあります。収入が不安定なフリーランスにとって、連載案件は強く憧れるもののひとつですが、そういった意味でもこの時期の営業は非常に有効です。
また、僕自身の経験則として、同じ理由でクライアントに対してインパクトのある年賀状を送る事も非常に効果があります。しばらく連絡が途絶えている担当者さんに、力作のイラストをあしらった年賀状に一筆添えて送ったところ、存在を思い出してもらえて新年度からの案件を依頼された…というケースは数多くありました。
クライアントからのレスポンスがはやい
また、連載の仕事ではないにしても、年度が変わるタイミングは新しい企画が多いので、単発の仕事をもらえる可能性は高いと言えます。そして、新年度スタートの企画の場合は、実際の制作時期は1月下旬〜3月上旬なので、1月に営業に行った会社から半月〜1ヶ月後には連絡が来てそのまま継続的に仕事をもらえるケースも少なくありませんでした。
他の時期だと、営業に行ったことも忘れた頃(半年以上とか…)に仕事依頼の連絡が来る…なんてことも少なくなかったので、1月営業のレスポンスのはやさは大きなメリットでした。
お正月は営業準備をしよう!
というわけで、このお正月、おせちに飽きたら営業の準備をしてみてはいかがでしょうか。
これからフリーランスとしての活動を始める人はもちろんですが、すでにフリーランスとして活動している人でも意外と営業未経験者は多いものです。特に最近はクラウドソーシングが発達しているので、営業しなくても稼ぐことは可能なのですが、企業に直接営業して指名で依頼してもらう案件は、単価も高く、継続的なオーダーになる可能性も高いので、フリーランスはここを避けるべきではないと考えています。
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営業の方法や、僕の経験談を知りたいなら『フリーランスで行こう!』を読もう!
僕の著作漫画『フリーランスで行こう!』で、超具体的に自分の営業体験を描いています。これを読めば、営業の重要性や、営業するためのマインド、そして実際の営業の手順等が分かるので、営業活動を始める前にご一読していただくことで疑似体験ができ、実際の営業の際に戸惑ったり緊張しすぎたり…という状況を避ける一助になるはずです。
より具体的な営業ノウハウを知りたければ『フリーランスの教科書 1年生』
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僕が営業に使っていたポートフォリオ(イラストファイル)も
noteで有料公開しています
また、営業する際にはクライアントに自分の作品を見せるためのポートフォリオ(ファイル)が必要です。このポートフォリオの作り方が分からないという理由で営業に二の足を踏んでいる人も多いのですが、そのヒントになれば…という思いで、僕が駆け出しの頃(フリーランス3-4年目ごろ)に営業で使用していたポートフォリオ(イラストファイル)を有料(500円)で公開しています。
このnote、昨年8月に公開して以来4ヶ月間で400人以上の方に買っていただいており、「営業に役立つ」と好評を博しています。イラストレーターはもちろん、デザイナーやカメラマンの方の参考になると思いますので、営業ファイルのイメージが湧かない人は是非役立てていただければ嬉しいです。
まとめ
以上、1月に営業するべき理由を説明してみました!
ちなみに最初に言った「フリーランスに正月は無い」というのは、実のところ半分本気です。と言っても、フリーランスは会社員以上に働け!と言いたいのではありません。ただ、フリーランスという働き方を実現するためには、人にはない強みのような物を身につける必要があり、そのためにはやはり、人が休んでいる時に抜け駆けして頑張るくらいのしたたかさも必要なのです。
そのかわり、いったんフリーランスとして仕事が軌道に乗ってしまえば、平日だろうと年末だろうと休みたい時に自分の判断で休むことができ、時間だけでなく場所にすらとらわれずに生きていくことができるわけですから。それまでは、盆暮れ正月返上で頑張る価値はあるのではないかと思います。
それでは皆さん、今年もどうぞよろしくお願い致します🤓
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