こんにちは。自転車好きの高田ゲンキ( genki119)です。
僕は自転車大大大好きなので(ちなみに愛車はBD-1[英語名=Birdy/ドイツメーカーの小径車])、ロンドンに旅行に行くにあたって楽しみだったことのひとつとして、「ロンドンの自転車事情」がありました。
「イギリスの自転車と言えばブロンプトン!」というイメージが強かったので、「実際にロンドンでは、どのくらいブロンプトンが走っているのか?」が、密かな関心事でした。
ミニベロ(小径自転車)ファンじゃない人には、あまりピンと来ないかもしれませんが、日本でもミニベロファンの間ではドイツのBD-1とイギリスのブロンプトンはミニベロ界の双璧をなす存在で(他にアメリカメーカーのDAHON等もあるにはありますが)、オーナー同士も互いにどこか意識しあっている部分があるのです(あるはず!)。
ただ、どちらも高価な自転車なので(定価はどちらも10万円以上)、日本国内ではそれほど乗っている人を見ません(強いて言えば都内とかではBD-1の方が少し多いかな…という印象)。なので、本国イギリスはどんな感じなのかが気になっていたのです。
ロンドンは思った以上にブロンプトンだらけだった!
結果から言うと、ロンドンは思った以上にブロンプトンだらけでした!
どのくらいブロンプトンが多かったかと言うと、最初は見るたびに「あ、ブロンプトンだ!」と反応していたのですが、そのうち見慣れてしまって無反応になるくらい、と言えば伝わるでしょうか。
何枚か写真も撮ったので、紹介。
⬆オシャレな女性のムラサキ・ブロンプトン。
⬆カフェの前にて。テラス席でコーヒーを飲んでいた人たちのブロンプトン。この停め方がブロンプトンらしくてオシャレです。
⬆自転車置き場にて。折り畳んで、カギで固定してありました。
なぜ多いか
ロンドンにブロントンが多い理由を考えてみました。
① 自国産だから
これはイギリスに限りませんが、やはり愛国心というか、自分の国の商品に対する誇りは大きいと感じました。確かに、あんな素晴らしいフォールディング・バイクが日本製だとしたら、誇らしくもなる気がします。
② 通勤に便利
見ていて感じたのは、多くの人が通勤に使っているということでした。確かにロンドンの道は狭く、自転車レーンも完備されていないので(ある場所にはあるけど、せまい)、小回りの利きやすい小径車は、ロードレーサーに比べて取り回しが良さそうです。更に、おそらく彼らはブロンプトンを折り畳んでオフィルに持ち込んでいるのではないかと思いました。そうすることで、盗難の多いロンドンの街で、高級なブロンプトンを守ることもできるわけです。ちなみに、折り畳み自転車の中で、ブロンプトンはダントツでコンパクトに折り畳むことができます。
通勤説が有力なのには理由があって、僕らは週末も街に繰り出しましたが、平日と比べてブロンプトン遭遇率が圧倒的に低かったのでした。
また、後述しますが、道路状況もあまり自転車向きではないのですが、地下鉄は地下鉄でなかなか不便で、しかも通勤時は満員状態になるので、それなら自転車で…と考える人が多いのも自然だと思いました。
③ 物価の問題
日本でブロンプトンが少ない一番の理由は「高いから」だと思います。コチラを見ると、一番安いモデルでも、定価で¥160,000。原付買える値段ですよね…。東京でBD-1の方が多い(印象ですが)のも、そういう理由かもしれません(BD-1でも¥150,000ですが…)。
London Bridge駅周辺に行った時に、自転車屋さん(On Your Bike)に行った際に見たのですが、現地でブロンプトンの新車を買うと、一番安いモデルは890ポンドでした。円に換算すると、1ポンド=170円換算だとしても¥150,000以上になってしまい、値段自体は予想に反してあまり変わりませんでした。ただ、こちらで暮らしていると感じるのは、通過が高いのは他国から相対的に見た場合の話で、そこで暮らしている人たちは「1ポンド=100円」、「1ユーロ=100円」という感覚なのです(つまり、現地の人の給料の平均もその分だけ高いということ)。ということは、ロンドンの人からすると、(僕らの感覚で言えば)ブロンプトンは¥89,000で買えるような感じということになり、その値段だったら、割と気軽に買える気がするので、納得しました。
ちなみに、この物価とか為替の問題は、自転車の値段に限らず、海外に暮らしているとたびたび考えさせられることです。
ロンドンの自転車交通事情
観光のためにロンドンを歩き回って思ったのは、ロンドンはヨーロッパの中では比較的自転車が走りにくい街、ということです。
まず、道がせまいので、自転車レーンはそれなりにあるのですが(無い道もそれなりにある)、レーン自体が狭く、走っている車との距離がかなり近い印象でした。また、一方通行が多く、車通りの多い通りでは自転車も一応一方通行になってしまうので、道を間違えたときなど、急に反対に走ることができません。
そして、道がせまく込み入っている割には、交通量が多く、特にバスやタクシーの数が非常に多い上に、わりと運転が荒いので、ちょっと危険な状況を目にすることも何度かありました。
ただ、その割にはサイクリストが多いのも事実で、車道を走る自転車に対するドライバー側の有線意識などは東京より高い印象があり、そういう意味ではヨーロッパの中では自転車向きではないけど、東京よりは快適かも…というレベルと言えるかもしれません。
ロンドンのレンタルサイクル
今回は利用しませんでしたが、ロンドンは街のいたるところにレンタルサイクルのスタンドがあって、クレジットカードさえ持っていれば旅行者も簡単に借りられることができます。しかも30分以内に別のスタンドに戻す→また別の自転車を借りて30分以内に…と繰り返せば、一日何時間乗っても1ポンド! これはすごいサービスなので、次回行く時にはトライしてみたいと思います!
ちなみに、街のどこに自転車のスタンドがあるかは、このマップ⬇で確認できます(アプリもあるみたい)。
より大きな地図で London Cycle Hire docking station locations を表示
おまけ・ロンドンのサイクリストたち
ロンドンで見かけた、ブロンプトン以外の自転車に乗るサイクリストたちの写真です。
お知らせ【2021年12月・追記】
このたび、Birdy(BD-1)でベルリンを走りながら撮った映像をお送りするYouTubeチャンネル『ベル輪』を開設しました!
実際に街を走る様子を臨場感たっぷりにお送りしますので、ドイツ・ベルリンの美しい街並みと合わせて楽しんでいただければ嬉しいです。是非ご覧ください!
コメント
コメント一覧 (3件)
写真付きのレポートありがとうございます。
ミニベロが街に馴染んでていい雰囲気ですね!
ところで、ロンドンの街中でブロンプトンをよく見かけるのは、通勤時間帯に電車内に持ち込みが許可されてるという事情も大きいと思います。
昼間はクロスバイクも電車に持込めますが。
ブロンプトン買えるような郊外から通勤する年収高めの人の需要が高いのだと想像します。
↑しんきちさん
アクセス&コメント、ありがとうございます!
ロンドンの風景、さすがにブロンプトンがよく似合いました。
通勤時間帯の電車内に持ち込みができるという事情は知りませんでした。それを聞いて、より納得しました。貴重な情報ありがとうございました!
日本でブロンプトンが少ない一番の理由は「高いから」だと思います。コチラを見ると、一番安いモデルでも、定価で¥160,000。、ロンドンの人からすると、(僕らの感覚で言えば)ブロンプトンは¥89,000で買える
ブロンプトンはロンドンの価格が適正だと思います。
日本人は韓国人や中国人やアメリカ人と違って同調圧力に屈してはっきり物を言わないからなめられてぼったくられてる。価格をイギリス並みするようにはっきり言ったほうが良い。
あとブロンプトンをシェアするサービスも日本に普及して欲しいですね。
>ロンドンは街のいたるところにレンタルサイクルのスタンドがあって、クレジットカードさえ持っていれば旅行者も簡単に借りられることができます。しかも30分以内に別のスタンドに戻す→また別の自転車を借りて30分以内に…と繰り返せば、一日何時間乗っても1ポンド!これはすごいサービス
日本でも導入して欲しいサービス。クラウドファンディングがあれば出資する価値あり