WiMAXを利用して、通信費を節約する方法

以前のエントリーで、僕がドイツで実践している「ドイツでプリペイドSIMを利用して、月10ユーロで携帯電話とデータ通信を使う方法」を書きましたが、今日は日本での方法を書きたいと思います。これも僕が2012年の渡独前の3ヶ月間と、2013年の1ヶ月の一時帰国の際に実践していた方法で、もし、条件が一致する場合は、この方法を使えば固定電話も固定インターネットも携帯電話契約も必要なくなるので、大幅なコストカットが実現します。その条件を箇条書きしてみると以下のようになります。

  • できれば月々の通信費を節約したいと思っている
  • 自宅がWiMAXの電波圏内
  • スマートフォンやパソコンを使うのが苦ではない
  • 光回線ほどの速度は必需ではない(毎日数十ギガの通信はしない)
  • ケータイののSMSは無くても問題無い

もし全て条件が合うと、理論上は下記のモノが必要なくなります。

  • 固定電話
  • 固定インターネット
  • 携帯電話(docomo等のキャリアのもの)

もし、これらが全て必要なくなると、かなりの出費が抑えらます(多くの場合、10,000円以上だと思います)。そのかわりにUQ WiMAX(月4,000円ほど)とIP電話番号(Skype番号の場合は年間7,000円ほど)を取得する必要があり、年間55,000円ほどの出費になりますが、12ヶ月で割ると4,500円ほどで、仮に現状の通信費が15,000円の場合、差額の10,500円が浮くことになります。割合としては条件が合わない人の方が多いと思いますが、その場合も何かしら参考になる要素はあると思います。

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目次

UQ WiMAXが“唯一無二の手段なワケ

僕がおすすめしたいのは、完全にUQ WiMAX依存の方法です。UQ WiMAXは、モバイルブロードバンド通信の方式のひとつですが、日本国内で提供されているモバイルブロードバンドサービスの中で、唯一「使用データ量の上限値」がなく、電波状況さえ良好なら使いたいだけインターネットを使うことができます。逆に、あまり認識されていませんが、UQ WiMAX以外のモバイルインターネットサービスには上限値が設定されています。たとえばイーモバイルの場合は月の使用量が10GBとされており、これを超えると帯域制限がかかります(つまり、通信速度が超遅くなり、事実上、実用性が失われます)。10GBというのは、外出時だけの使用としてはある程度充分ですが(それでも動画とか見まくったら達する月もあると思いますが)、僕のように固定インターネットも解約して、メインの回線として使うには完全に不十分です。「UQ WiMAX依存」なのは、そういう理由です(FOMAやSoftBank等も同様で、もっと厳しい上限値が設定されています)。

最近だと、laugh-rakuのタクスズキさんが、イーモバイルの上限値に達してしまい苦労していた記事が印象的でしたが、上限値が設定されているサービスにおいては、まさにこういう状況に陥ってしまう可能性があるのです。

【悲報】イーモバイルポケットwifiの速度制限ルール変更がしんどい| らふらく^^ ~ブログで飯を食う~

具体的な方法

最初に簡単に方法を説明すると、UQ WiMAXで自宅用と外出時用のインターネットを賄い、インターネット経由のIP電話番号(Skype番号等)を使って、家電話と携帯電話の代用をしてしまおう!という感じです。

図解するとこんな感じです⬇

 WiMAXを利用して、通信費を節約する方法 IT ライフハック では、導入の手順を説明します。

UQ WiMAXを借りて、電波状況を確認する

UQ WiMAXは、いったん電波を捉えると速度もなかなかだしデータ量の上限値も無く素晴らしいサービスですが、一方で「電波が入りにくい」という最大の難点も抱えています。ですので、前提として自宅での電波状況を確認する必要があります。方法としては、UQ WiMAXが提供している「Try WiMAXレンタル」がベストでしょう。

Try WiMAXレンタル|UQ WiMAX|超高速モバイルインターネットWiMAX2+

あと、おおまかな電波状況の確認には、⬇コチラのサービスも便利です。

UQ WiMAX エリア – みんなでつくるUQ WiMAXマップ

UQ WiMAXを契約する

電波状況が良いことが確認できたら、UQ WiMAXを契約します。各自UQ WiMAXのウェブサイトで自分に合っているプランを調べるのが良いと思います。

【WiMAX2+新端末登場!】速度制限ナシ!【ご契約で、商品券3,000円をプレゼント】
 WiMAXを利用して、通信費を節約する方法 IT ライフハック


 WiMAXを利用して、通信費を節約する方法 IT ライフハック

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海外在住者の一時帰国の場合はレンタルが良い

ただし、これは日本の居住者が長期的に使う場合の話で、例えば海外在住者が一時帰国の際などに同様の環境を作りたい場合は、モバイルルーター・レンタル業者でUQ WiMAXのルーターを借りる方が絶対に良いです。

【2018年7月・追記】

2016年以降は、一時帰国の際にWiMAXではなく、こちらのグローバルモバイルのSoftBankのレンタルルーターを利用しています。回線速度も速くエリアも広く、データ使用量も無制限なので非常に重宝しておりオススメです。
 WiMAXを利用して、通信費を節約する方法 IT ライフハック
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IP電話を契約する

上記の条件を満たしたうえで、僕はSkype番号(SkypeIn・スカイプイン)というIP電話番号を取得しています。IP電話番号を取得できるサービスは複数ありますが、Skype番号の場合はスマートフォンだけでなく、Mac(またはWindows)のSkypeアプリでも、通常のSkype通話と同様に受信・通話が可能な点が便利で気に入っています。また、このSkype番号は、日本で取得すると海外滞在時でも日本の市内通話料金(3分10円ほど)と同等程度の金額で日本に電話をかけることができ上に、日本からこちらに電話をかけてもらう際も同様なので、海外において日本のクライアントと仕事をする上で非常に重宝しています。

Skype番号を使うと、お友達やご家族、お取引先から簡単に通話してもらえるようになります。

このSkype番号を取得すると、Skypeアプリを通してiPhoneやAndroidなどのスマートフォンやiPod touchでも、WiMAX圏内でアプリさえ起動しておけば着信・通話が可能になります。これで、理論上、家の固定電話もキャリアの携帯電話も必要が無くなるので、すべて解約してしまっても何とかなってしまいます(前述しましたが、僕はこれで不自由無く数ヶ月生活と仕事ができました)。

注意点

この方法は、節約する上では非常に効果的だし、僕のようにIT大好き人間には楽しいものですが、デメリットもいくつかあります。

回線が遅い

まず、当然固定の光回線等と比べると、回線速度は遅くなります。ただ、逆に言うと、日本人の中で光回線レベルの回線速度を使い切っている人がどれだけいるか?というと、かなり少ないはずで、実際はADSL程度の速度があれば充分だけど自覚してない人がほとんどだと思うのです(アメリカやヨーロッパ諸国もほとんどがADSL回線です)。

僕自身もドイツの自宅ではADSLを使用していますが、10年前の日本のインターネットより遅いくらいで(ドイツではそれくらいが今でも普通)、最初こそ「遅いなー」と思いましたが、(一応ネット依存症と自負している僕でさえ)慣れてしまうと意外と充分だし、少なくとも仕事でそれなりに大容量のデータをやり取りする際も、問題無く機能しています。そして、電波状況さえ良ければUQ WiMAXは僕の自宅のネット環境よりは速いはずなので、まず問題ないレベルだと言うことができます。その点も含めて、最初のレンタルの時点で検証して、問題無ければ導入すと良いと思います。

SMSが使えない

docomo、au、SoftBankなどの携帯電話を解約してしまうと、SMS(携帯番号でやりとりするショートメール)が使えなくなります。僕の場合はもともとSMSを全然使っていなかったので、無くなっても不便はありませんでしたが、多用している人は困るかもしれません。

ただ、最近はLINEやfacebook等、SNS等を介したメッセージサービスも多いので、SMSが無くなったからと言って連絡手段が完全に無くなってしまう相手というのは、もはやほとんどいないのではないかと思われ、そういう手段にシフトしてからIP番号一本に乗り換えてしまえば問題は無いと思います。

着信に気づきにくい

外出時にスマートフォンのSkypeアプリなどで電話を受信する際、バイブや着信音の設定によっては通常の電話の着信に比べて気づきにくい場合があると思います。また、アプリ依存なので、スマートフォンを再起動した際などにSkypeアプリを起動し忘れたりすると着信そのものができず、気づいた時には大量の留守電が…ということも起こりえます(実際に何度か経験した)。というわけで、どうしても着信を逃したくない!という人にはオススメしにくい方法とも言えます。

僕の場合はもともと電話が好きではなく、プライベートでも仕事でも主なやりとりはメール等文字ベースですることが多いので、それほど気にならず、むしろ自分が電話着信を受けたくないときはアプリを落としておけば留守電になってくれるので、不便どころか返ってありがたいくらいで、まあ、このあたりは個人個人の感覚によるところが大きいと思います。

UQ WiMAXの圏外では電話も繋がらない

前述した通り、UQ WiMAXはdocomoの電波網に比べると圏外が多く、そのような条件下では電話も繋がりません。もちろん、UQ WiMAXの圏外でもWi-Fiを提供しているカフェやコンビニ等では通話が可能ですが、いずれにしても、地方や人気の無い場所では通話が厳しい場面が増えるので、そのような場所で通話が必要な人には向かない方法と言えます。

仕組みが複雑

前述した通り、僕のようなIT大好きな人間(オタクとも言う)には、「面白い上に安い」方法ですが、パソコンやスマートフォンの扱いが苦手な人には、分かりにくく使いづらい方法だと思います。

ただ、この点に関しても、僕は「全ての日本人がもっとITに強くなるべき」と日頃から思っているので、自信がないけど興味がある…という人は是非トライして欲しいと思います。

まとめ

以上、UQ WiMAXを使って通信費を安くする方法をまとめました。ちなみに、今回の説明は一人暮らしが前提になっていますが、たとえば我が家の場合は毎日夫婦で家で仕事をしており、出かけるときもたいてい二人で行動するので、二人で一台のWiMAX端末を使って上記の方法で数ヶ月生活することができ、かなりの節約になりました。別行動が多い夫婦の場合は、家に多くいる人がUQ WiMAXのルーターを持ち、外出が多い人は、もっと安いプリペイドのSIMをSIMフリーのルーターで使う、などの方法で応用が利くと思いますが、その辺りは改めて書きたいと思います。

トライする際は自己責任で!

こういう方法を紹介すると、「確かに安いかもしれないけど、その分不便だ」とか「緊急時の連絡がつきにくいなどのリスクもある」などのネガティブな反応も予想されるわけですが、もちろんその辺りは大人として自己責任で臨んでもらうことを前提に書いていますし、その上で僕が言いたいのは「余計なお金はなるべく節約して、浮いたお金で自己投資をしよう!」ということです。

浮いたお金で自己投資をする

特に若い人に進路や仕事について相談を受ける際に「英語をやると良いよ」とか「AdobeのIllustratorやPhotoshopを使えると仕事が広がるよ」と話すと、「やってみたいけどお金がない」という声が多いのですが、そういう人たちのほとんどが上記のような方法を知らずに、毎月毎月多額の携帯代を支払っていたりするものです。Adobeのクリエイティブクラウド(月々定額でAdobeのアプリが使い放題のプラン)も、フィリピンオンライン英会話も、どちらも月々」5,000円ほどのサービスなので(確かに若い頃の僕は月々5,000円さえ捻出できなかった)、今回紹介したような方法で通信費を節約して新しいスキルを身につけて人生の可能性を広げるべきだと思い、この記事を書きました。

また、折しもここ数日、自民党が携帯電話に課税する案を検討しているというニュースがネット上で議論を呼んでいます。将来的に本当に導入されるのかどうかは定かではありませんが、そういう可能性もあるからこそ、たとえば今回紹介したような手段を個人個人がリサーチして、自分に合った方法で対応していくべきとも言えると思います。

思えば、たった5年前でさえAdobeのアプリケーションはパッケージ版で10万円以上払わないと買えませんでしたし、オンライン英会話もWiMAXやSkype等も今ほど発達していなかったので、高い携帯代や固定電話・固定インターネット代(さらには高い英会話の学費)を払わざるをえなかったわけで、そういう意味では、テクノロジーの発達の恩恵により、今は安く良質なサービスをより多く受けられるようになったとも言えるのです。

そういうわけで、特に若い人たちには是非こういうライフハックを通して、安く便利なサービスを最大限活用してスキルアップしてほしいと思います。


 WiMAXを利用して、通信費を節約する方法 IT ライフハック

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