Genki Wi-Fi

フリーランス イラストレーター高田ゲンキの情報発信ブログ、『Genki Wi-Fi(ゲンキ・ワイファイ)』。

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この話をシェアしようと思ったきっかけ

先日、facebookで再会した中学一年の時の担任の先生とメッセージのやりとりをしてたのですが、その際に「そのうち機会があったら、中学生にイラストレーターの仕事についての講話をして欲しい」と言っていただき、ふと2年前のことを思い出しました。2011年の1月、僕は母校である平塚市立浜岳中学校に呼ばれて、卒業生のイラストレーターとして職業講話をしたのです。それ以前から、僕は「いつか若い人に僕の仕事を紹介したい」と思っていました。なぜなら、僕自身が10代の頃、学校の勉強がそれほど好きになれず、進学にも関心が無く、将来のビジョンも現実的ではなく…という状態で、周りの大人を困らせ、また自分自身も将来について非常に悩み、不安な時期を生きていたからです。もしそんな時に、今の僕のような大人と話す機会があって、世の中には会社員や公務員とは違うフリーランスというスタイルの働き方があると知ったらどれだけ希望を持てただろう、と思ってきました。だから、学校から「職業講話をしてほしい」という打診があった時、二つ返事で引き受けました。

下に、ギャラリー形式で4つの画像をアップししました。これは講話当日に生徒に配ったレジメです。職業講話のことを思い出して、HDD内を探したら残っていたので、facebookで話した先生にもPDFを送り、「機会があったら生徒に配って欲しい」と言いました。また、時々イラストレーターを目指す人から質問されることもあるので、この機会に更に多くの人とシェアできればと思い、ブログにもアップすることにしました。講話前日の深夜まで〆切に追われて、仕事が終わってから一夜漬けで下描きも無しに描いたものなので、クオリティとしては「?」ですが、内容は今見てもまあまあなので、そのままアップすることにしました。

1ページ目:①自己紹介/②イラストレーターとは
2ページ目:③僕がイラストレーターになるまで。/④イラストレーターになった後(1)
3ページ目:⑤イラストレーターになった後(2)
4ページ目:⑥フリーランスのライフスタイルの良いところと大変なところ

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補足的な内容

僕は、2004年にフリーランス(自営業)・イラストレーターとして独立して、以来9年間、雑誌/書籍/web/広告/新聞/教育関係…等々の媒体にイラストを提供することで生計を立ててきました。具体的にはIT系・ビジネス系の雑誌や会社案内、子ども向けの本、学校の教科書などにイラストを描いて提供しています。決して有名なイラストレーターではありませんが、普通に生活できる程度には仕事があり、まあまあうまく行ってる方なのではないかと思います。若い人が「イラストレーターになりたい」と思ってイメージするのは、もっと華やかでアーティスティックな仕事かもしれませんが、プロのイラストレーターとして仕事をしている人の圧倒的多数は、僕のような無名で、アーティスト(芸術家)というより職人的な絵を描くタイプの人だと思います。しかし、何故か(たぶん地味だから)僕らのようなタイプのイラストレーターを取り上げるイラスト業界誌はほとんどなく、少数派である華やかな分野のイラストレーターをフィーチャーしたものばかりで、その影響もあって前述の通り若い人がそういうイラストレーターを目指す傾向が強く、また、同時に「イラストレーターでうまく行くのは一握りの限られた人」というイメージも強いのかもしれません。そういうタイプのイラストレーターを目指すこと自体は悪くありませんが、色んなタイプのイラストレーターがいる…という選択肢を若者が知らないのは問題だと思います。

そういうわけで、これはあくまで僕がいかにしてイラストレーターになったか…という内容のレジメで、「イラストレーターは誰もがこういう方法で独立する」と言いたいワケでもなければ、「これが正しい方法だ!」と言いたいワケでもありません。とにかく、イラストレーターの数だけイラストレーターへのなり方があり、しかしそのほとんどはどこにも紹介されていないし、大学でも専門学校でも教えられていないので、ひとつの参考としてここに紹介して、少しでも参考になればと思った次第です。

とにかく、若い人に言いたいのは、働き方っていうのは会社員や公務員が全てではなく、例えばフリーランスとして(あるいは起業家として…等々)自分の仕事をつくって生きていくこともできる、ということです。その可能性を知り、選択肢をたくさん持って、自分の未来の可能性を見つけてもらいたいと思うのです。特に、この先の不安定な時代の中で社会を変えていくのは、今までのように学校の優等生として勉強ができるタイプの人ではなく、むしろ、学校や会社等の既存のシステムに馴染めない、今までの時代の中では決して優等生ではなかった人たちなのではないかと思うので、そういう人たちが学校や会社や就職活動の中で劣等感を持たずに、自分に自信を持って才能を開花させて欲しいと願います。

2年前、講話を聞いてくれた生徒たちは、あの時1年生だったので、今はもう3年生で、もうすぐ卒業を迎える時期です。みんな、どういう進路に進むのか思いを巡らしながら、これを書きました。そして、あの中のひとりでも僕の話を覚えていてくれたら嬉しく思います。

レジメPDF(プリント用)(ダウンロードしてご自由にお使いください)

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こちらも合わせてお読みください





イラストwebsite内のブログにアップした別エントリー「僕の半生」で、イラストレーターとして独立する前後の話も書いていますので、イラストレーターになることを考えている人には、そちらも参考になるかと思います。

僕の半生 | Contents


 

 

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Comment

  1. 前川 より:

    はじめまして。イラストレーターを目指している者です。お忙しいところ恐縮ですが、お時間あるときにお返事頂けたら幸いです。

    イラストレーターとして通用する技術を身につけたく、日々イラストを描いている中で、こちらのブログ記事「イラストレーターになりたかったら、デッサンをやるべし」を拝見しました。
    2年デッサン教室に通ったとのこと。
    その他に、絵に関してどのような練習をされたのか、ぜひ伺いたいです。

    私は現在絵画教室に通っていて、最初は物のデッサンをしていたのですが、形はだいたい取れていると言われたので、現在は人物の写真を見ながらイラストに起こしたり、カラー絵の色の塗り方を学びながら、それらをポートフォリオとして描きためています。
    それ以外にはたまにクロッキーをするようにしています。

    こちらのブログの記事を読んで、上記の練習に加え、やはりデッサンも再開しようと思うのですが、練習の比率はどのくらいがよいのでしょうか?
    (デッサン5:作品づくり2:着彩勉強2:クロッキー1など)
    デッサンについて「形はとれている」と言われたのは裏を返せば「描き込みが足りない」と受け止めていて、自分のイラストに1番足りないのも「描き込み」だと感じています。
    それからアイデアや構図、背景なども発想が乏しく、参考にした資料からあまり発展させられていないと感じています。自分ではあくまで参考にしているつもりですが、もしかしたら模写のようなイラストになっているかもしれません。人物のポーズは特に資料そのまま描いてしまいます。何も見ないとポーズも題材も思いつきません。

    最近、方向性に迷って迷って苦しい日々を送っています。こんなやり方で上手くなるのだろうか?と不安な日々です。

    お時間あるときに、ご教示頂ければ幸いです。

    • Genki より:

      前川さん

      興味深いコメントをありがとうございました。
      いただいたご質問に関してはいろいろとお話ししたいことがあるので、改めて別記事に書ければと思いますが、そう言ってなかなか書けてない物も多いので、まずは今言える範囲でサクッとお返事しますね。

      ・デッサンについて
      「物のデッサン」と書かれていますので、おそらく静物デッサンをされたのだと思いますが、僕の独断で言うと静物デッサンより石膏デッサンの方がイラストの基礎として100倍役に立ちます。なので、デッサンを再開されるとしたら石膏デッサンをしてください。静物デッサンはやらなくて良いと思います。

      ・それ以外について
      僕は他人に教わるのはデッサンだけで良いと考えています。ですので、その教室で(もしそこに石膏像が無ければ別の教室で)石膏デッサンだけやって、あとはご自身でイラストを描く時間に当てた方が良いと思います。

      ご質問を拝見して思ったのですが、デジタルスキルの方はどうですか? 画力そのものを向上させたい場合はアナログでの着彩やクロッキーは非常に有効ですけど「イラストレーターになる」という目標が前提の場合は、これらの優先度は高くないと思います。それよりデジタル(Adobe Illustrator、Photoshop等)で描画ができるかどうかのの方が非常に重要です。これは絵そのものの質にも影響するし、何より仕事として絵を描く際に自分でデジタル化して柔軟にクライアントの意向に対応していくスキルが重要視されるからでもあります(色の変更や絵の要素を一部だけ拡大縮小する等)。また、慣れてしまえば大幅に描画時間も短縮できるので描く枚数が増える分、結果的に画力向上にも大きく貢献します。
      デジタル云々については、こちらでいろいろ書いてます。ご参考まで。

      イラストレーターになるには ②
      「イラストレーターになりたかったら、デジタルをきわめろ!」

       

      ですので、「(人に習って得た)デッサンスキルを基にして、あとは描きたいイラストの方向性を自分自身で見つけて、それを(デッサン+イラスト的なタッチとして)自分なりのデジタルタッチに落とし込んでいく」という作業が最も効率的だと思っています。ちなみにデッサンを基にするからと言ってリアルな絵にこだわるという意味ではなく、どれだけデフォルメしたイラストにも基礎としてデッサン力が必要と言う意味です。

      では、どうやって自分自身が描きたいイラストの方向性を見つけるかと言うと、まあそれも人それぞれなんですけど、例えば

      ・描きたいイラストの分野を決める(ファッション・文芸・IT・児童向け等々)
      ・好きなイラストレーターを見つける

      とか、そういうところからやると良いと思います。一応断っておきますが、イラストレーションと絵画(ペインティング)は別物なので、好きな画家ではなく好きな(真似したい)イラストレーターを見つけるのが重要です(Behanceとか色んなサイトを見るのが良いと思います)。で、画風が好きなイラストレーターを見つけたら、タッチを模倣して同じような質感で描けるまで研究しましょう(この時点で自分に必要なソフトも分かってくると思います。IllustratorなのかPhotoshopなのか、あるいはPainterなのか…等)。で、技術面がある程度模倣できたら、タッチそのもの(人物や背景の描き方など)はその人の真似にならないように、自分ならではのアレンジを加えて行けば良いんです。まあ、サラッと描いていますがけっこう大変な作業です。でも多分これが最短ルートです。そして、その辺はどんな学校に行っても(たとえイラストレーター養成学校でさえ)教えてくれないことなので、結局(デッサンの習得以外は)自分自身でやるのが一番近道なんです。

      デッサン以外のタッチ形成の部分を人に習わずに自分自身でやるべきと考えている理由はもうひとつあって、それは「時代によって求められるタッチが変わるから」です。つまり、今教室に通って他人に手伝ってもらって「商品になるレベルのタッチ」を開発できたとして、そのタッチも5〜10年で使えなくなる可能性が高いんです。そして、それを自覚して変化させることは自分しかできないんですけど、他人にタッチを作ってもらったイラストレーターは自覚できずに時代遅れになって変化に対応できずに仕事が無くなることが多いと思っています。そういう意味でも「自分でタッチを作って、必要に応じて変えて行けるイラストレーター」である必要があると思っています。

      とりあえず今書ける範囲でざっくり書きましたが、これを読んで、また疑問点がありましたら遠慮なく質問してください(コンタクトフォームかコメント欄から)。ブログのネタにもなるので助かります!

      では、頑張ってくださいね!
      応援してますー!

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