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あとがき
第8話と9話で柔道部員だった時の一日の流れを描いたとおり、部活のシステムがものすごく非合理的で不条理だったので僕は退部を決意します。そして、退部の方法などについて先輩に相談したのが今回の話なのですが、先輩は退部の方法を教えるだけでなく「退部希望者はリンチ(集団暴行)されるよ」と脅しをかけてきました。
通常はリンチを恐れて退部を諦めるのかもしれませんが、僕は中学時代のいじめの経験で精神がタフになってたので、この先輩の発言にアドレナリンが出まくってしまい、「絶対やめてやる!」と、さらに退部モチベーションが上がりまくってしまいました。何かしら(いじめのような)理不尽な困難に立ち向かって乗り越える経験というのは、あとあと問題解決に役立つことも多いので、振り返ってみると良い経験だったとつくづく思うのです。
いずれにしても、この先輩の発言で「この先輩たちは心底柔道が好きだから柔道部にいるのではなく、彼らも本当はやめたい気持ちが多少なりともあるけど、諦めつつ続けてるのだ(そしてそのストレスのはけ口として後輩に威張るのだ)」ということを確信し、自分はその二の舞にはなるまいと、ますますやめる決意を固くしたのでした。
まとめ
柔道部編が意外と長くなってしまいましたが、まあ最近は4コマずつの更新なので(コマ数少なくしないと更新頻度が下がるので…w)、もうちょいおつき合いください。
柔道部の経験自体は僕の中では忘れかけてる程度のことなんですけど、ここでの経験した体育会系のノリは運動部に限らず日本の大企業などの縦社会全般に通じており、この経験によってそれを見極める材料を早々に得られたという意味では貴重な経験だったと思っています。そういう意味では、この柔道部編は、運動部に属する人だけでなく、たとえば“ブラック企業に勤めつつ、辞めたいけど辞めるのがこわい人”とかにも読んでもらえたらと思って描いています。
次回は、いかにして僕が柔道部をやめたのかを描きたいと思います。
▶第11話|高校編-5につづく
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