マンガ版『僕の半生』|第14話|高校編 -8 ここではないどこかへ…

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マンガ版『僕の半生』|第15話|高校編-9つづく


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あとがき

すみません。タイトルはツリ…というかノリです! 別に高校をやめるわけでもないし、どこにも行きません(笑)。

ただ、前話までで書いたとおり、高校でもイジメに遭ったことで、その排他的かつ閉鎖的な環境に愛想が尽き、そこで他力本願的に楽しいことを期待するよりも、学校は卒業や受験のための最低限のことをする場所と割り切って、楽しいことは学校の外に求めるべきと気づいたんです。

高校生は学校外に出よ!

これは我ながら合理的だと思います。なぜなら学校の中と比べると外の世界は比にならないほど広く、その分楽しいことも多いからです。実際、これ以降僕はどんどん学校の外に活動領域を広げていき、いろいろな人との出会いを通して飛躍的に視野が開けます(そして、ますます学校はどうでも良い場所になっていきます)。そう考えると、中学までならまだしも、せっかく高校生にもなって体力や行動力・判断力がついてくる年齢なのに、学校の中だけ(学校の勉強・学校の友達・部活等)で生活が完結してしまうのは、あまりにも視野や行動範囲が狭いと言わざるをえません。僕はイジメを通して消去法的に学校の外に視界が広がりましたが、あれから20年経って、今やインターネットの恩恵でますます学校という環境の必然性がなくなりつつあるので、高校生はどんどん自分の活動領域を広げて行ってほしいと思います。

嫌いでも利用できるモノは利用すべし

当時の僕からしても、僕の高校は色んな意味でレベルが低く、更にはそこにいる低レベルなクラスメイトたちからイジメ(シカト)に遭い、もはや「ここに3年通う価値は無い」と思ったものですが、感情的に自主退学をすることはしませんでした。部活の場合は続けても得られるものが何もないのが明らかだったのでスッパリやめましたが、いちおう大学進学を考えていた僕にとって、高校はまだ利用価値がありました。高校をやめてしまうと大学に行くのが非常にめんどくさくなるし、そもそも学力のレベルが低い高校だからこそ(すべり止めで余裕を持って自分の偏差値より低めのところに行ってしまったので、勉強しなくても定期テストでクラス10位以内には常に入っていた)、安定して良い成績と出席率を維持して推薦入試でラクして大学に行けるのではないか…という打算もあって踏みとどまりました(ただし推薦入試は後に断念しますが)。今の僕なら違う決断をしそうですが、この時は高校受験の失敗が強烈なトラウマになっていたのも大きな理由だったと思います。

これは最初の一歩だったかも

とにかく、こうして僕は長年悩み苦しんだイジメをはじめとする学校の呪縛から解放されました。「俺、何すればいいんだろう…」と言いつつも、学校と関係ない場所で自分が好きなことを探せばいいと気づいた時は可能性に満ちた清々しさを感じていました。

今、僕はイラストレーターという自分が好きな仕事をしながらベルリンという愛すべき街で暮らしていますが、この「自分が好きなことを追い求める生き方」の最初の一歩はこの時だったのかもしれません。

マンガ版『僕の半生』|第15話|高校編-9つづく


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