マンガ版『僕の半生』|第15話|高校編 -9 マウンテンバイクにハマるの巻

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マンガ版『僕の半生』|第16話|高校編-10つづく


目次

あとがき

前話では高校生活に失望して「学校以外で何か楽しいこと見つけなきゃ」と思った僕でしたが、楽しいことは案外すぐにみつかりました。最初に僕が見つけた「楽しいこと」は自転車(マウンテンバイク)でした。

そもそも自転車自体は小学生のころから好きで、自転車に乗っては遠出をしたものした。この頃も中学生の時に中古で知り合いから譲り受けたブリヂストンのロードレーサーもどきを改造した自転車に乗っていましたが、雑誌で見たマウンテンバイクの広告に一目惚れして、「これしか無い!」と思い、何としても手に入れよう決意しました。

90年代、日本はマウンテンバイクブームだった

今回の話は1992年から1993年にかけての話なのですが(年賀状配達をしたのは93年の正月です)、当時、日本は空前のマウンテンバイクブームでした(そういうわけで、雑誌にもたくさんマウンテンバイクの広告が出ていた)。資料が全く手元に無いのでネット上で見つけた画像を元に描きましたが、まさにこんな広告でした。当時はパナソニックのMOUNTAIN CAT(マウンテンキャット)とミヤタのRIDGE RUNNER(リッジランナー)が国産マウンテンバイク人気を二分していましたが、僕はいろいろ見比べてマウンテンキャットにしました(決め手はカラーリングとフレームの形状)。

自転車ショップのSさん

自転車ショップのスタッフのSさんは、僕がマウンテンバイクを買う際にいろいろ親切にアドバイスをくれて、その後も自転車についていろいろ教えてくれたり週末に山に一緒に走りに行ったしたし、それだけでなく、自転車以外のこともいろいろ話せる友人となりました。学校では全然友達ができなかったのに、Sさんとはすぐに意気投合できました。年齢も5歳ほど離れているのに全然そんな感じもしなくて、僕は「たまたま学校で同じクラスになった同世代の人とうまくやれなくても、学校以外の場所で仲良くなれる人に会える可能性もたくさんある」と気づきました。とにかく、Sさんはいろんなことを教えてくれたり、いろんなところに連れて行ってくれて、当時の僕の世界はSさんのおかげでものすごく広がったのでした。Sさんとはその後数年にわたって親しくしていましたが、僕が進学したり、彼も自転車ショップをやめて別の進路を歩んだりする中で連絡が途絶えてしまい、いつしか疎遠になってしまいました。今みたいにSNSどころかメールも携帯も無かった時代でしたからね…。Sさん、元気かな〜。

大自然を駆け回ることで視野が開けた!

当時僕が住んでいたのは神奈川県平塚市で、電車で通っていた高校は同県内の小田原市。車を運転できない高校生にとっては、この20km圏内が行動範囲の限界でしたが、Sさんが車でいろいろな場所(丹沢とか)に連れて行ってくれるので、世界が広がりました(丹沢なんてバスで遠足に行く場所で、週末にちょっと行く場所ではなかった)。さらには大自然の中で汗だくになって一日じゅう山を登ったり駆け下りたりしていると、だんだん野性というか本能のようなものが研ぎ澄まされて感覚が自然と同化していき、社会とか学校とか人間関係とか、そういった日常的なものがすべて箱庭の中の非現実的な出来事に感じるようになったのです。当時は、それは一種の錯覚のようなものかもしれないと思っていましたが、今振り返ると、その感覚こそが生き物としてあるべき自然の感覚だったと確信しています。

今でも僕はアウトドア好きですが、それはこの頃の経験によるところが大きく、また自転車も趣味として今でも続いており、20年経って振り返ると、この時期の経験は今の僕にもなお大きな影響を与え続けてます。

マウンテンキャット MA

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⬆これが僕が買ったマウンテンキャットです(2008年、平塚市総合公園で撮影)。2010年に現在の愛車、BD-1(Birdy)を買った後に収納場所や老朽化が理由で泣く泣く処分してしまいましたが、17年も乗り続けました。この自転車とは、その後もいろいろ苦楽をともにしたので、自分の一部のように感じていました。

というわけで、自転車の話、もうすこし続きます!

 

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