Genki Wi-Fi

フリーランス イラストレーター高田ゲンキの情報発信ブログ、『Genki Wi-Fi(ゲンキ・ワイファイ)』。

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ぼくらのベルリン6日間観光(6日目)

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友人Y子のベルリン観光最終日。5日間で、ベルリンの主要な場所をほぼ網羅したので、最終日は僕らの自宅がある旧西ベルリンを中心にのんびり歩きました。

シェーネベルク地区

アカーツィエン通り(Akazienstr.)

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西ベルリンは、東に比べて若者向けのカフェなどが少ないイメージがありますが、このアカツィエン通りはオシャレなカフェやレストランなどがたくさんあって雰囲気もいいので気に入っています。

使徒パウロ教会(Apostel Paulus Kirche

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アカーツィエン通りは、地下鉄U7をアイゼナッハー通り(Eisenacher Str.)駅で下りるとすぐの場所。駅前には立派な教会があります。教会の名前は「使徒パウロ教会」。普段は開いていない礼拝堂が、この日は開放されていたので入ってみました。

使徒パウロ教会

 

ビルダーブーフ(Bilderbuch)

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入り口は割と目立たないカフェですが、奥の部屋に入ると素晴らしい空間が広がっていて、くつろげるカフェです(写真は別の日の夜に撮ったもの)。

店名の「ビルダーブーフ」は絵本のこと。絵本のタイトルにちなんだ朝食メニューが用意されている。廊下を突き進んで奥にある部屋は、書棚やソファが並び重厚な雰囲気で、特におすすめ。

引用元:ベルリンガイドブック(中村真人 著)

ちなみに、このカフェは深夜12時まで営業しているので、夜に友達と食事しながら語らいたいときなどにも重宝しています。ベルリンでは、こういうカフェは珍しくなく、日本で言えばファミレスか居酒屋に行くような感覚でカフェに行って、コーヒーを飲みながら何時間も語り合う若者たちを多く見かけます。

Bilder Buch

 

ダブルアイ(Double Eye)

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ダブルアイはいつも外にまで行列ができているコーヒー屋さん。ここのコーヒーは絶品で、オーナーはバリスタ世界選手権で優勝経験があるそう。僕はいつも「Super Spezial」というコーヒー(写真右側の色んなコーヒーが層になっている方)とエッグタルトをオーダーします。

DoubleEye

ヴィンターフェルト広場

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アカツィエン通りから北に歩いてノレンドルフ広場(Nollendorfplatz)駅に行く途中にヴィンターフェルト広場があります。ここは水曜日と土曜日に朝市が開かれ、にぎわいます。

ヴィンターフェルト広場

 

ノレンドルフは同性愛者の街

ベルリンは全体に同性愛者などいわゆるセクシャルマイノリティ(LGBT)が多い街ですが、中でもこのノレンドルフ一帯は、同性愛者が多いことで知られており、実際、街を歩くと多様性の象徴である虹色の旗が掲げられているアパートやお店をよく目にします。最初は「どんな街なのか?」と思いましたが、行ってみると非常に穏やかで開放的なエリアで、とても居心地が良いのでお気に入りのエリアのひとつになりました。

結局、こうしたマイノリティへの理解が深い街やエリアというのは、それだけ多様性があり、多くの人を受け入れる懐の深さがあるということでもあるので、そこに漂う空気も自由で開放的なものになるのだということを、ベルリンに住んで、特にこのノレンドルフに来て気付かされました。

ここがそうしたマイノリティに寛容な土地になったのも、悲しい歴史の結果としてのことだったそうですが(「ベルリンガイドブック」P109参照)、戦争も含めて、自らの負の歴史に真摯に向き合って、過ちを繰り返さないための努力を惜しまないドイツ人やベルリナーたちの姿勢には、つくづく敬意を抱かずにはいられません。

ビキニベルリン(BIKINI BERLIN)

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ノレンドルフから地下鉄U2に乗って動物園(Zoologischer Garten)駅まで行き、「ビキニ・ベルリン」へ。近年、若者のトレンドはすっかり東ベルリンに移ってしまい、数年前までは西ベルリンは「過去の街」となってしまっていたらしいのですが、ここ数年はAppleストアがクーダム(Kurfürstendamm)にできたりと盛り返している感もあり(現時点では西ベルリンに住んでいる自分としても嬉しい限り)、そんな中完成した新しいショッピングモールが、この「ビキニ・ベルリン」なのです。

ビキニ・ベルリンについては、「おさんぽベルリン」の記事が詳しいので、関心ある方は下記リンクをご参照ください。

ベルリンの最新名所!Bikini Berlin (ビキニ・ベルリン) 行ってきました♪

Bikini Berlin

 

シャルロッテンブルク地区

ヴィルマースドルファー通り

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ふたたび地下鉄U2に乗って、ビスマルク通り(Bismarckstr)駅で下りて、ヴィルマースドルファー通り(Wirmersdorfer Str.)へ。ここは観光地ではありませんが、地元の人が買い物に来る便利な商店街で、ビオスーパーなども充実しているので、お土産物にドイツの日用品を買う際に重宝します。

Y子も、翌日の帰国に向けて、ここのビオスーパーでお土産を買い込んでいました。

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ビスマルク通り駅の交差点から西側を見たところ↑。まっすぐに伸びるビスマルク通りの両側に、旧西ベルリンらしい趣のある古いアパート(アルトバウ)が建ち並んでいます。これはこれでまたベルリンらしい雰囲気で良いんですよね…。

ヴィルマースドルファー通り

 

リーツェン湖(Lietzensee)

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今回は行きませんでしたが、もう少し西のリーツェン湖(Lietzensee)もすばらしい場所です。

リーツェン湖

 

ベルリン観光まとめ

これで、僕らが友人Y子をガイドしたベルリン観光記は終わりです。6日間ベルリンをまわって分かったことは、ベルリンはあまりにいろいろな側面があり、魅力がたくさん詰まっているので1週間ではとても楽しみきれない街だということでした。

実は、僕はベルリンに来た当初は、ベルリンがこれほど魅力に溢れた街だとは感じていませんでした。もともと音楽も絵も北米文化からの影響を強く受け、ヨーロッパに関心が薄かったこともあって、生活をしていても、しばらくは「どこかつかみ所の無い街」だと思っていたのですが、生活を始めて1年半以上経って、ある日気づくと、いつの間にかベルリンが大好きになっていたのでした。この理由については、明確な何かがあるわけではなく、強いて言えば「ベルリンの自由な空気が僕の価値観を変えた」のだと思っています。

ベルリンの自由な空気

この「自由な空気」も、当初はあまり理解できなかったもののひとつです。人々は幸福感に溢れ幸せそうなのですが、貧しい人も多く、いつ働いているのかも分からない人がたくさんいるこの街は、一般的に日本人が抱いている「ドイツ」とか「ドイツ人」のイメージとは大きくかけ離れたものだと思います。僕自身は、ストイックに仕事や人生に立ち向かっていくべきだという美学を強く持っていたので、当初はそんなベルリナーたちの生き方が、どこか怠惰で刹那的なものにしか見えず、得体の知れないヤキモキ感を抱いたものでした。

しかし、今僕は当時の自分の感覚が間違ったものであり、ベルリンの人たちの生き方は怠惰なものでも刹那的でもないとハッキリ言うことができます。むしろ彼らは本当の豊かさを知っていて、日々経済成長を追い求めてあくせく働いてもその先に本質的な幸福が無いことを知っており、それだけでなく、多様性を維持し、お互いに寛容に受け入れ合う環境を維持するためには、そういう環境を各々が行動を通して体現し続ける必要があることを知っているからこそ、そのようなライフスタイルにこだわっているのです。そう気づいてからは、彼らの生き方は怠惰なのではなく、僕が今まで普遍化されていた「東京的」「北米的」な労働美学とは別のベクトルの努力や勤勉さなのであり、刹那的なのではなく、むしろ本質的な意味でずっとサステナブル(継続可能)なものなのだと思うようになりました。そのような努力による微妙なバランスの中で「自分だけ良ければ良い」と抜け駆けして、自分だけ得をするビジネスをすること等は、実は非常に簡単なことですが、彼らは いったんそのような不毛な競争が始まってしまうと、お互いがお互いを犠牲にし合う負のスパイラルしか生まないことを知っているのです。

ある意味で、日本の経済社会はこの悪循環に陥っている部分があると感じており、働いても働いても幸せになれない日本的労働の構造のひとつの解決は、このベルリンの価値観に隠されていると思っています。そういうわけで、今回のY子のベルリン観光にあたっての我々の勝手なテーマは「東京と全く異なる自由すぎるベルリンの空気を味わってもらって、カルチャーショックを受けてもらう」ということでした。

結果として、その目的はおおむね達成でき、特にマウアーパークの人々の雰囲気や、街行く人が他人の目も気にせずに食べ歩いたり大笑いしたり、かと思えば子連れのお母さんや老人を見知らぬ人たちが率先して助ける様子などを見て、いろいろと思うところもあったようでした。

ベルリンは観光的な見どころもおおく、それだけでも充分楽しめる街ですが、短いながらもベルリンで生活をしている僕としては、やはりベルリンの一番の魅力は、その「自由な空気」であり、もっとカジュアルに言えば「(良い意味で)ものすごくアホなところ」だと思うのです。ですので、これからベルリンに観光にする人に言いたいのは、観光名所を次から次へと回るような観光より、一日何も予定を入れずに、公園に出かけてベルリナーたちのように芝生に寝転んで半日過ごすとか、気になるカフェに飛び込んでボーッとするとか、ビオスーパーでリンゴを買ってSバーンからの車窓の風景を楽しみながら丸かじりするとか(車内は飲食禁止らしいけど、みんな食べてる・笑)、そういう「なんでもないけど気持ちいいこと」をダラダラと楽しんでほしいということです。そういう素朴な楽しみ方をしていると、突然この街とかみ合う瞬間がおとずれ、一見つかみ所のないベルリンという街が、遊園地のように刺激的な場所に見えるようになるはずです。

そして、それはベルリンガイドブック著者の中村真人さんの言葉を借りれば、ベルリンが「未完の大都市」だからに他ならないと思うのです。

というわけで、今後も折に触れて、そんな「ベルリンの楽しみ方」を書いていきたいと思っています。

 

↓オススメのベルリン観光書

↓関係ないけど…

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