こんにちは。高田ゲンキ( genki119)です。
フリーランスイラストレーターであり、『フリーランスの教科書 1年生』というフリーランス入門書の著者でもあります。
日ごろ、駆け出しフリーランスの方から多くの質問をいただきますが、その中でも特に多い質問のひとつに、
名刺を作るにあたって気をつけるべきことってなんですか?
というものがあります。
というわけで、今回はフリーランスの名刺について説明したいと思います。
① 基本は「普通の名刺」でOK
フリーランスの名刺の基本形は?
まず最初に言えることは、フリーランスだからと言って特別な名刺にする必要はないということです。
これは多くの業種に共通して言えることですが、フリーランサーが一緒にビジネスをする相手(つまり名刺を渡す相手)というのは、フリーランスではなく企業に勤める人であることのほうが多いものです。
なので、名刺は奇をてらったものよりも、ある程度一般的なテンプレートに則ったもののほうが良いでしょう。奇抜すぎる名刺で悪い印象を与えてチャンスを逃さないようにしましょう。
普通の名刺のテンプレート例
という方も多いと思うので、一例をご紹介しましょう(拙著『フリーランスの教科書 1年生』より引用)。
【❶〜❻各要素の説明】
各要素の名前(※は必須要素) | 説明 |
❶ 肩書き(職種名)※ | 「イラストレーター」とか「デザイナー」とか「ライター」など。複数表記も可能だが、まるで分野が違う業種の場合は、業種ごとに名刺を分けたほうがい良い場合もある。 |
❷ 名前※ | メイン要素なので、とにかく見やすく。他の要素より相対的に大きくすること。読みにくい漢字の場合はふりがなも(アルファベット表記でも良い)。 |
❸ 電話番号 ※ | 携帯やIP電話のみでもOK。 |
❹ メールアドレス ※ | Gmail等のフリーメールサービスでもOKだが、独自ドメインだと印象アップになることも。 |
❺ 住所 | 住所の記載に抵抗がある場合は無記載でもOK(詳細は後述)。 |
❻ ウェブサイトやブログのURL | ❹同様、独自ドメインだと印象が良い。 |
❶〜❻に加えてSNS(Twitter、インスタグラムなど)のアカウントを記載するのもアリですが、必ずしも優先度は高くありません。営業先やクライアントに見られて印象を悪くするような投稿をしている場合は、記載しないでおきましょう。
② 基本を押さえた上で、オリジナリティも加えよう
①の基本を押さえた上で、ビジネスツールとして成立する範囲内でオリジナリティも加えましょう。
盛り込む要素は業種等によって異なってきますが、自分の作品や得意分野を前面に出し、情報とイメージがひと目で伝わるようにするという意識を持つと良いです。
ビジネスパーソンとは言えせっかくフリーランスなので、会社の名刺とは一味違うものにして、相手に良い印象を与えましょう!
僕、高田ゲンキの独立〜現在までの名刺を公開!
せっかくなので、僕 高田ゲンキの独立から現在までの名刺も紹介します(拙著『フリーランスの教科書 1年生』より引用)。
著書からの引用なので本来カラーだった名刺が2色になってしまっていますが、要素やバランス、そしてどのような意図でデザインしたのかはお分かりいただけると思います。
『フリーランスの教科書 1年生』では先輩イラストレーターの名刺を紹介してます!
ちなみに、著書『フリーランスの教科書 1年生』では、5人の先輩イラストレーターたちの名刺を紹介しています。
- イラストレーター
- グラフィックデザイナー
- プログラマー
- ライター
- webデザイナー
の方々の個性あふれる名刺サンプルを見たい方は、是非チェックしてください!
③ フリーランスの名刺に住所は必要か?
名刺に関して非常に多く質問されるのが、
やはり、名刺には住所の記載は必須でしょうか?
ということです。
先に結論を言うと、フリーランスの名刺に住所記載は必ずしも必要ありません。
ひと昔前は、「名刺に住所記載」は必須だった
ひと昔前(僕がフリーランスとして独立した2004年頃)は、名刺に住所を記載するのは必須事項でした。
先輩フリーランサーやクライアントからも
ビジネスをする上で名刺に住所を記載するのは当然のこと。住所の記載されていない名刺を渡すのは「私の事を信用しないでください」と言っているようなもの。
と言われたものでした。
しかし昨今、事情は変わりつつあります。パソコンの小型化・高性能化で事務所を持たない(どころか、居場所を転々とする)フリーランサーが増えたことや、SNSが発達したことで、住所の記載はかつてほど重要視されなくなっています。
また、個人情報への意識の変化も理由として非常に大きいと言えます。特に女性が住所を不特定多数の人に知られる事には大きなリスクが伴うので、近年は名刺に住所を記載しないフリーランスが増えています。
僕が名刺への住所記載の有無に関して取ったTwitterアンケートには600票を超える回答があり、何とその63%が住所記載なし。そして、15%が住所記載アリ・ナシ2種類作って使い分けているでした(つまり、住所無記載の名刺を持っているのは68%!)。
これを見ても、もはや住所記載にこだわる理由は無いことがお分かりいただけると思います。
【アンケート】
フリーランスとして活動されている方に質問です。仕事で使う名刺に住所を記載していますか? もし良かったら、アンケート回答と合わせてリプ欄でその理由も教えていただけると嬉しいです。— 高田ゲンキ/『フリーランスの教科書 1年生』発売中 (@Genki119) March 2, 2019
もちろん、今でも名刺に住所は必須!という考えの人はいますし、そういう人は住所ナシの名刺に眉をひそめます。そういう人からの印象を考慮して住所を記載するのも一手ではありますが、個人的にはそういった部分で相手を判断する人の反応を気にするよりも、住所の有無など関係なく正当に評価をしてくれる人との関係を大事にした方が良いのではないかと考えています。
④ 印刷にはこだわろう
そして、内容やデザインと同じくらい重要なのが印刷です。
印刷のクオリティや紙の質や厚さなどは、渡した時の名刺(ひいては自分自身)の印象を大きく左右する要素です。
本気でビジネスに望むのであれば、フリーランスであっても企業の名刺と同等以上のクオリティで印刷しましょう!
…と言っても、実は高品質の名刺印刷は意外と手頃な価格でオーダーできてしまいます。
印刷所はグラフィックがイチオシ!!
名刺印刷を取り扱っているオンライン印刷所はたくさんありますが、僕がイチオシなのはグラフィックです。
- 安定の高品質
- 豊富な用紙
- 見やすく分かりやすいHP
- 丁寧で親切なサポート
- スピーディな対応
- それでいて驚きの低価格!
…と、誰もが認める業界ナンバーワン印刷所です!
名刺(に限らず紙モノ全般)の印刷はどこに頼めば良いんだろう…? と悩んだら、グラフィックを選べば間違い無いはずです!
ちなみに、僕はフリーランスとして独立した2004年以来、ずっとグラフィックさんで名刺や仕事で納品する印刷物全般を印刷してもらっています。何十回(もしかすると100回以上?)も利用していますが一度も期待を裏切られたことが無いどころか、期待以上のサービスを提供してくれる、とても信頼している印刷屋さんです!
まとめ
以上、フリーランスの名刺、知っておきたい4つのポイントでした!
名刺はビジネスをする上で自分の顔も同然。ぜひ納得の行くものにして、強力な営業ツールとして役立てましょう🤓
- フリーランスってなに?その働き方とは?
- フリーランスになる準備
- フリーランスになったらすること
- 実際の仕事の進め方
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