ベルリンでインターン中のスーパー大学生、 高橋かずきさんにいろいろ聞いてみた(前編)【海外インターン|企業|フリーランス】


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英語を好きになったきっかけ

“僕、中学2年くらいのときからスティーブ・ジョブスのWWDCとかのスピーチに憧れてて…”

かずき: そういう意味では、英語に関心を持ったり海外志向になったのも同じようないきさつなんですよ。

中学高校は一貫教育だったんですけど、当時「新潟のグローバル人材を増やそう!」的な動きが強くなりつつあって、僕の学校もその流れで外からの留学生を受け入れたり、僕も学校のプログラムで高校1年の時にオーストラリアのケアンズに1週間ホームステイに行ったり、そうやって海外に触れる機会がけっこうあったんです。そういう経験がすごく刺激的で英語が好きになって、「英語を頑張って、海外にも行ってみたい!」っていう気持ちが強くなっていきましたね。

あと僕、中学2年くらいのときからスティーブ・ジョブスのWWDCとかのスピーチに憧れてて(手を広げてジョブスのまねをしながら)こうやってスピーチしたくて、それで高校2年で県主催の英語スピーチコンテストに出たんです。そしたら思いのほか勝ち進むことができて入賞できたんです。しかも入賞者はアメリカにホームステイさせてもらえることになって、ステイ先は偶然カリフォルニアで、しかもシリコンバレーに近かったのでホストファミリーの人がApple本社とかジョブスの家に連れて行ってくれたりして…(2012年のことなのでジョブスは当時もう亡くなっていた)。なんか、ジョブスのマネしてスピーチ始めたら、いろいろつながってジョブスの家まで見れてしまった…っていう経験もすごい感動的で、そういうのを通して「どんどんアクションを起こそう」って思えるようになりました。

ゲンキ: それは良い話だな…。しかもその成功体験を高校2年でできたのはすごいですね。僕の場合は「アクション起こせば結果がついてくる」って実感したのは28歳とかそのくらいでしたから、10年遅いです(笑)

かずき: 高校2年の時にはイングリッシュセミナーっていって、新潟中のALT(Assistant Language Teacher)の先生が集まって開催される英語合宿もあったんですけど、そこでいろんな国から来ているALTがたくさんいて、誰かが持ってきたギターで僕はオアシスの曲を弾いてみんなで歌って…みたいな経験もして、なんかそれがすごい楽しかったんですよ。英語のコミュニケーションも楽しいけど、それだけじゃなくて音楽とかで言葉を超えた一体感を感じられて、すごい感動して。それで逆に英語ももっとやりたいって思って…。

ゲンキ: あ、それは僕も音楽やってたから分かる気がしますね。

かずき: だから、コンピュータも英語も、自分が認められたことで「自分はこれをやっていいんだ」って気づけて好きになった部分が大きいです。

ゲンキ: なるほどー。聞いていると、けっこう中学高校での経験がポジティブに作用して、今につながってますよね。僕の場合、ブログにも書いてますけど中学高校時代って最悪で(笑)、ルサンチマン的なネガティブなモチベーションしかないから、すごい羨ましいですね! そういう意味では、僕自身が日本の中学高校の教育とか教育環境に対して全面的に不信感が強くてかなり否定的なんですけど、かずきさんの経験とか、今かずきさん自身がやってることを見て、そのルーツに日本での中学高校の経験があるって話を聞くと、「あれ? 意外と悪くないのか?」って気にもなるんですよ。

かずき: あ、でも公立の中学高校の中でもかなりイレギュラーな学校だったからかもしれませんね…。公立なのに中高一貫でグローバル人材育成に熱心だったり。ある意味日本っぽくない環境というか。もし一般的な公立の中学とか高校に行ってたら、こういう形で個性を伸ばしてもらえなかった気もしてます。

時代背景的な運も良かったですよね。 僕の世代(←1976年生まれ)って、大学生がレポートを原稿用紙に手書きで書いてたり、ギリギリそういうアナログな時代だったので、中学高校でそういう環境があったっていうのは純粋に羨ましいです。 ただ一方でかずきさんの世代の若い人の多くが、そういうIT化とかグローバリゼーションとか、そういう波に乗ってうまくやってるかというと意外とそうでもなくって、「せっかく良い時代なのにもったいないな」って思うことが多かったんですけど、そんな中でかずきさんのことを知って「あ、いたよ、こういう若者!」って思ったんです。それで今回のインタビューをお願いしようと思ったんです。

日本人の英語力について

“英語力があると仕事の幅もグッと広がります”

ゲンキ: 英語に関してもかずきさんみたいなケースって少ないと思ってて、日本人って世代を問わず英語が弱いじゃないですか。その点についてどう思いますか?

かずき: まず原因としては「英語を使わなくても生きていけちゃう」っていうのは大きいですよね。日本国内に外国人が少ないし、人口が多いのでマーケットもあるし…

ゲンキ: でも、今後はどうですかね?

かずき: そこですね。今後のことを考えると日本の英語人口はもっと増えるべきだと僕も思います。ベルリンに来ると、コンビニとかスーパーの店員のお兄さんとかおばちゃんとかも、みんなある程度英語を喋ってますよね。ってことは、逆に言えばある程度は誰でも出来るはずなので、それくらいのレベルの英語力は日本人も東京オリンピックまでに身につけるべきだとは思います。最近国内で翻訳ソフトの開発の話とかも聞きましたけど、そこだけは「英語勉強したら良いのに…」ってちょっと思いますね。とにかく、日常英会話くらいは全員できるようになって、ビジネス英会話とかは一部のエリートがやれば良いと思うんです。

僕自身も英語で喋りを専門にする職業とかはまだ厳しいですけど、通常のオフィス業務でのコミュニケーションは問題無いので、そのくらいの英語力があると仕事の幅もグッと広がりますしね。

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