2006年鹿児島・屋久島の旅 ⑥ (2006年3月17日・鹿児島4日目)

朝8時起床。身支度を整えて宿の朝食を頂いた。レンタカーに荷物をつめて、チェックアウト。

車はそのまま置かせてもらって近くの元湯温泉に行ってみた。ここは市営の温泉。平日の昼間だけあって最初は貸し切り状態だった。お湯加減も自分で調節できるので熱いお湯を出して熱ーい湯船に浸かってると老紳士が入ってきた。

老紳士が「今日はお休みですか?」と聞いてきたので、「僕は旅の者なんです」と答えると、そこから会話がスタートして色々な事を話した。こうして知らない者どうしが仲良く話せるのも温泉ならではだ。そして僕が「それにしても鹿児島はきれいな女性が多いですね」と言うと、老紳士は「いやいや、そんなことはないですよ」と言う。ではどこが一番かと尋ねると、実はこの人若い頃はかなりのプレイボーイだったらしくいろんな武勇伝が出てくる出てくる。のぼせつつ彼の華麗なる女性遍歴に聞き惚れた。で、結論としては一番美しいのは台湾の女性だそうだ。僕は国内限定で比較をしてほしかったんだけど…。

その老紳士が最後に言った名言
「いや〜、それにしても、若い頃はよく遊び、、、 よく遊んだ!!」

時間が迫ってきたので挨拶して先に風呂を出た。朝から入る温泉はとても気持ちがよい。ほてった体をさますためにカメラを持って海沿いを散歩した。指宿の海沿いには古いホテルの廃屋なんかも残っていて、それがまた潮風で良い感じに朽ちていて、そういうのをよく晴れた空の下で見ると妙に哀しくて素敵だった。

時間いっぱいになった所で車に戻り、指宿駅に向かう。

駅でレンタカーを返却して電車に乗り込んだ。11:37分発の枕崎(終点)行き。日本最南端の終点に向かう。

指宿から枕崎に行く途中の車窓からはのどかな風景を見る事が出来、写真を撮っていたら1時間はあっという間に過ぎ、僕は終点の枕崎に着いた。

事実上、僕の“一人旅”はこの枕崎到着で終わる事になる。なぜなら鹿児島在住の師である大寺さんがわざわざ遠い道のりを枕崎まで迎えに来てくれてここで待ち合わせる予定だったからである。

枕崎駅前のロータリーに出ると何分も待たないうちに大寺さんの車が到着した。大寺さんの愛車に荷物を詰め込み枕崎駅と電車を撮影したりした。大寺さんは枕崎駅舎が改築のために取り壊されていたことを嘆いていた。つい先週くらいまで存在していたであろう駅舎は赴き深いとても良い建築だったそうだ。改築される駅舎もこの土地に合ったデザインであることを願う。

大寺さんと僕は枕崎お魚センターという所に行き、マグロ定食を食べた。枕崎漁港の真横にある施設だけあってお魚が新鮮でとてもおいしい。そして、付け合わせで出た酒盗(しゅとう)という魚の塩辛がとてもおいしかったので、1階のお土産屋さんで買ってから出発した。

天気がよかったので大寺さんの提案の坊津・笠沙ドライブを決行することに。

枕崎からしばらく車を走らせると、すぐに人気のない地域になり、さらに進むと絶景の連続だったので車を停めてもらっては写真を撮った。大寺さんの案内が無かったら絶対に来れなかった場所ばかり…。本当に感謝しきれない…。

 

355569_2021169220

吹上町の夕焼けをお届けします

吹上町に着いた大寺さんと僕は町営の施設の温泉に浸かってから大寺さんのご自宅、オーテマティック・ハウスに向かった。このオーテマティック・ハウスは僕が世界で最も憧れている建築。3年前、ここに来なかったら僕はイラストレーターという職業にあそこまで強烈に憧れる事はできなかっただろう。

オーテマティック・ハウスで夕飯をごちそうになり、お酒を飲みながら大寺さんと夜更けまで色々と話した。イラストの事や仕事の仕方、思想。音楽の話。人生の事。そして超こだわりのオーディオ・システムでたくさんの音楽を聴かせてもらった。

大寺さんは一番尊敬できる人であると同時に一番共感できる人かもしれない。いや、むしろ自分が信じるべクトルの理想を体現している人だからこそ共感も尊敬もできるというべきかな。

以前お会いした時は(僕にしては非常に珍しく)とても緊張してうまく喋れなかったのだけど、今日は初めて多くの時間を共有できた上にたくさんの事を話せて、本当に密度の濃い時間を過ごす事ができた。お忙しい中時間を割いてくれた師に心から感謝。

随分遅くまで話して、さすがに疲れたので寝る事に。今晩は夢にまで見たオーテマティック・ハウスに泊めていただくのだ。緊張して寝付けないのでは…という心配は全くの杞憂でiPodでメセニーを聴いていたら1曲も終わらないうちに熟睡していた。

7日目につづく

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA