僕がタバコをやめた6つの理由【スパッと禁煙|人生の豊かさ|健康|QOL】

こんにちは。健康オタクの高田ゲンキ( genki119)です。

お酒もタバコもいっさい口にせず、趣味はジョギングとサイクリング…という健康オタクな僕ですが、かつては自らの健康をかえりみず酒もタバコも好きなだけ摂取していたものでした。そんな僕がタバコや酒をやめた理由と、いかにしてやめたかという方法論を数回に分けて書いてみたいと思います。

僕がタバコをやめたのは25歳のころでしたが(13年前)、まずは“当時タバコをやめようと思った理由”について書いてみたいと思います。昨今は禁煙ブームと言われて久しく、禁煙する人も多くなりましたが、その一方で“やめたいけどやめられない人”もまだまだ多いのではないかと思います。この記事がそういう人たちに参考にしてもらえると嬉しいです。


目次

禁煙した理由① 健康のため

最大の理由は、当然「健康のため」です。と言っても“体をこわしたからやめた”のではなく、ビビりの僕は「体をこわす前にやめよう」と思ってやめました。

当時の僕は会社員(デザイナー)でした。2002年の2月に中途採用で入社するまではバイトをしながら音楽をやっていたので日々慌ただしく動き回る生活をしていましたが、会社員になって社内のデザイン室に一日閉じこもってMacの前に座る生活が始まると急激に運動不足になって、入社して半年ほど経った時に、1年前と比べると明らかに体力が落ちて体調もイマイチな日が多いことに気づきました。かと言って、その当時は会社の仕事がそれなりに忙しかったので日常的に運動をすることも難しく、一番手軽に始められて健康的なことって何だろう?と思いめぐらしたところ、「まずはタバコをやめるべきだな…」という結論に達したのでした。

当時の僕は25歳。僕は昔から5年くらい先のことを常に意識しながら生きていましたが、その時は「この生活を30歳まで続けたら、絶対どこか病気になる」と感じ、それを回避するために最優先にするべきことは禁煙だと思ったのです。しかし、決めたもののなかなかきっかけがつかめないまま数ヶ月を過ごしてしまい、2002年も終わりに近づいた12月のある日、会社のデザイナーの先輩(女性)が、喫煙所で一緒に一服していた時に「わたし、年が明けたら禁煙しようと思ってるんだ…」とポツリと言ったのです。それを聞いた僕は「来年からって言ってるうちはやめられないと思うよ! 今でしょ、今!(←かなり先取り) 俺も今日からやめるから、一緒にやめようよ!」と言って(先輩なのにタメグチw)灰皿にタバコをもみ消し、それ以来禁煙を誓いました。

実際、僕はそれ以来一本もタバコを口にしていません。

禁煙した理由② それ以上得るものが無かった

「タバコは百害あって一利無し」とよく言いますが、あえて言うならひとつだけ得るものはある、とあるとき僕は思いました。それは、タバコを吸って「うまい!!!」って感じるあの感覚です。喫煙習慣を持ったことが無い人は、あの感覚を経験したことがないので想像もできないはずで、その点、喫煙者(あるいは元喫煙者)は経験を通してその快感を知っているので、たとえば映画で刑務所から出所した男がタバコを吸って目を閉じているシーンを見て「わかるなぁ〜」と共感できるのです。

タバコで得られる「利」は、どう考えてもたったそれだけです。そのために喫煙するのはバカバカしいほど小さな「利」です。タバコを吸い始めて数年経ったある日、僕は「もうこれ以上得るものが無い習慣を、この先も何年も続ける必要はまったく無いな」と気づいたのです。

禁煙した理由③ 尊敬してた人は非喫煙者ばかりだったため

タバコをやめようと思った一番の理由は“自分の健康のため”ですが、それ以前から漠然と「タバコをやめたい」と思っていたもうひとつの理由があります。それは、僕が「尊敬できる!」と思える人は、なぜか非喫煙者である確率が非常に高かったのです(もちろんたまには喫煙者もいた)。タバコをやめれば彼らのようになれるとは思いませんでしたが、彼らの人格を形成する上で少なくともタバコは必要ないんだな…といつも思ってましたし、憧れる人の生活に近づこうと努力する上で、タバコの存在をジャマに感じるようになりました。

また何より、多くの場合非喫煙者は喫煙者の喫煙習慣を嫌い、場合によっては軽蔑する人もいるほどなので、僕は「自分が喫煙者であることで、尊敬する人からいやがられる可能性もあるのではないか」とある時から考え始めました。そういう理由もあってしだいにタバコを吸いたくないと思うようになりました。

禁煙した理由④ タバコの無い生活に憧れて

当時の僕は会社員でしたが、地方の広告会社のデザイナーの給料は決して高くなく(というか安く…)、「いつか転職か独立して、もっと良い生活をしてやる!」と、いつもひそかに妄想していました。そして、その自分が理想とする僕の生活の将来像にはタバコという要素はいつも無かったのです。その妄想の中の僕は、時には都会のマンションの一室で優雅に過ごしたり、時には高原の別荘でノマド生活をしているのですが、その空間にタバコの煙はいっさい無く、クリーンな空気の中で健康的な生活を送っていました。

しかし、当時の現実の僕はタバコの煙にまみれていて、安月給で、実家暮らし…。その理想と現実のギャップを埋めるために、まず今すぐできることは、やはり“禁煙”でした。時代的にもアメリカの映画などで“ファッショナブルな生活スタイル”にタバコの要素が無くなりつつあった時代だったので(同時に、タバコは「悪者」や「低所得者」の象徴になりつつあるように感じた)、そういうことにも影響されていたのかもしれません。

禁煙した理由⑤ てっとり早く尊敬されるため

「タバコをやめる!」と宣言したものの、僕はかなりの愛煙家だったので、本当にやめられるのかどうか不安でした。そういうわけで、自分を追いつめてあと戻りできなくするためにも、周囲に「俺は金輪際タバコをやめる!」と宣言しまくったのですが、僕の愛煙ぶりを知っていたいた人たちはみな「それは無理だろう! もしできたら尊敬するよ」と口々に言ったものでした。しかし、その言葉を聞いて僕は「タバコをやめるくらいで人からの尊敬を得られるとは、なんてラクなんだろう。これはやるしかない!」とますます禁煙モチベーションが高まりました。

実際、かなり苦労しましたが、その後禁煙に成功した僕を見て素直に敬意を払ってくれた人は多く、僕は「自分の健康のために頑張ったのに、人に尊敬までされてしまうとは、禁煙ってなんて素晴らしいんだろう」と感動したものでした。

禁煙した理由⑥ 母親のため(おかげ)

さて、そういうわけで禁煙宣言をした日、僕は会社や会社から自宅に帰る途中に立ち寄った地元の音楽スタジオ(当時はまだ音楽活動を少ししていた)で「俺はタバコやめる!」と宣言してみたのですが、そこで会った誰もが口々に「できっこない」「諦めろ」「仕事の効率が落ちるんじゃないか?」などと信じなかったりネガティブな言葉を投げかけて(当然そのほとんどが喫煙者)、中には、既に半日タバコを断って禁断症状が出始めている僕に向かってタバコの煙を吹きかけてくる、とても親切な(?)人までいたのです。もちろん一般論として禁煙は簡単なものではないので、まあそんなもんだろうと思いつつあまり気にもせず夜遅い時間に家に帰りました。

前述した通り、僕は当時実家で両親と暮らしていたのですが、帰宅して母親と顔を合わせたので、なんとなく「俺、タバコやめることにしたよ」って言ったんです。そしたら、母は

「よく決心したね! ああ嬉しい! がんばってね!!」

と言ってくれたんです。僕は、わりと心がドライなところがあって、家族愛とかそういうことには普段それほど関心がないのですが、この時ばかりはちょっと感動しました。自分を追い込むために、この日会ったほとんどの人(たぶん20〜30人くらい)に禁煙宣言をしましたが、無条件に僕の決心を信じて応援までしてくれたのは母ひとりだけでした。母もわりとさっぱりした性格なので普段は何を考えてるのか分からないこともあったのですが、この時しみじみ「やっぱりこの人は僕の親で、誰よりも僕のことを心配してくれてたんだな〜」と思いました。考えてみれば、(僕は18歳くらいからタバコを吸ってたのですが・笑)母は7年間くらい毎日のように、僕に鬱陶しがられてもかまわず「体に悪いからタバコはやめなさい!」と口うるさく言ってきたものでした。自分がタバコを吸ってた時は「うるさい」と思ったものですが、いったん禁煙を決意してみると、よく7年間も辛抱強く言い続けてくれたものだと思い、その日無条件に僕の決意を信じてくれた母を失望させないためにも、二度とタバコを口にしたくないと決意をかたくしたのでした。

実際、その後数ヶ月にわたって、かなり強烈な禁断症状を僕は経験するのですが、それを乗り越えられたのも、その時の母の言葉があったからだと思うのです。

まとめ

以上、僕が禁煙を決意した理由でした。

よく「タバコをやめるとお金がかからなくなる」と言いますが(そして、実際そうでしたが)、当時安月給だったとは言えタバコ銭に事欠くほど貧しくはなかったですし、将来的にはものすごい金持ちになる気マンマンだったので(笑)、「節約のため」というモチベーションはあまりありませんでした。

とにかく全体をとおして「タバコを吸わない自分になりたい!」という願望が強烈だったことを覚えています。そういう、ある種のあこがれがあれば禁煙は誰でもできると思うし、反面それが無いと、どれだけ頑張っても失敗する確率が高いように感じています。

次回は、“僕がどのようにして禁煙に成功したか”という方法論について書きたいと思いますました⬇。

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