僕が禁煙を成功させるためにした3つのこと【スパッと禁煙する方法】

前回の記事では、僕がタバコをやめた理由について書きましたが、今回は“僕がいかにしてタバコをやめたか”について書いてみたいと思います。

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僕はかなりのタバコ好きだったので、禁煙してから2ヶ月間くらいは本当に禁断症状がひどく、最初の2週間くらいはタバコのことしか考えなかったのではないかと思うほどひどい状態でした。当時は車で通勤していましたが、運転していても車がまっすぐ走ってるのかどうか分からないくらい頭がフラフラだったり(危ない…)、またある時は帰宅途中気がつくと車を道路脇に止めて500円玉を握りしめて10分くらいタバコの自動販売機の前に立っていたこともありました(別の意味でアブナイ…)。

禁煙するにあたって、意外と簡単にスパッとやめられる人死ぬほど苦しい思いをする人の2種類の人がいますが、僕は完全に後者のパターンで、思っていた以上にどっぷりとニコチンに依存していた自分と対峙せざるを得ず、なんとも情けない気分になったものでした。

そんなひどい依存症だった僕が禁煙を成功させた方法をシェアしたいと思います! ちなみにこの方法は僕のオリジナルで、下記の条件の人には特に再現性が高いと思います。

  1. 禁煙をきっかけに、健康的な生活を手に入れたい人
  2. 比較的ストイック(禁欲的)な人
  3. 代替品(ニコレットやガムや飴やお酒など)に極力頼りたくない人
  4. 禁煙を成功させて、周りの人に喜んでもらいたい人


目次

① 全部やめる

「全部やめる」! これが僕の禁煙を成功に導いた最大にして最善の方法でした(これ以外の方法はおまけレベル)。

どういうことかというと、普通はタバコをやめる際に代替としてガムをかんだりアメをなめたりしますが、僕はそういったものを含めた全ての嗜好品を一定期間全て断つことに決めました(禁煙に成功したあとに解禁)。具体的にやめたものを覚えている限り挙げると、コーヒー・コーラ等の炭酸飲料・お茶・お酒・ガムやアメなどです。理由はふたつあります。

理由① いっぺんにいろんなモノをやめることで、自分の脳が何を欲して苦しいのか分からなくさせる

実際、最初の一ヶ月目はよく「ああ、タバコが吸いたくて辛い… いや、でも今欲してるのはコーヒーかな…? いやガムを噛みたいのか…?」と考えてるうちにめんどくさくなってどうでも良くなることがよくありました。とにかく嗜好品に頼らず、ひたすら水を飲んで、運動(特にジョギング等の有酸素運動)をして、健康的な食事を心がけて、よく睡眠を取るようにしていました。

理由② タバコは他の嗜好品と連鎖して吸いたい衝動が起こるので、それらも合わせて排除する

喫煙者や元喫煙者なら分かると思いますが、タバコはそれ単体でも良いのですが、他の嗜好品につられて吸いたくなることも多いのです。というわけで、それらを排除して「吸いたい」と思う頻度の現象を狙いました。

1. コーヒー

僕は無類のコーヒー好きで、当時もコーヒーを飲みながらタバコを吸うのが何よりも好きでしたが、タバコをやめるにあたって、まずコーヒーも断つことにしました。なぜならコーヒーを飲むと連鎖的にタバコを吸いたくなるからです。タバコもコーヒーも覚醒作用があるので、両方同時にやめるとものすごく眠くなるのですが、「眠い分には寝れば良い」と割り切って、禁煙を始めてしばらくは、会社での仕事はなんとかこなしたあとはすぐに帰宅して早〜く寝てました。その分、朝の目覚めは素晴らしかったです。

2. コーラ等の炭酸飲料

人によるかもしれませんが、僕はコーラやDr.ペッパー等の炭酸飲料と合わせて喫煙するのも好きだったので、そういった炭酸飲料もいっさい飲むのをやめました。

3. 紅茶等カフェインの強いお茶

コーヒー同様、紅茶や時には緑茶も僕の喫煙のお供だったので、それらも同時にやめました。基本は水をガブガブ飲むことにしてましたが、どうしてもお茶が飲みたい時はジャスミン茶をよく飲みました。ジャスミン茶もカフェインは入っているらしいのですが、あのジャスミンの甘い香りとタバコのにおいはどうも相性が悪くて一緒に吸いたいとは思わなかったからです。せっかくなので高級中華料理店などを巡って高いジャスミン茶を買っては香りを楽しんで飲んでました。今でもジャスミン茶を飲むとタバコの禁断症状と戦っていたあのころを思い出します。

4. お酒

よく聞くのは、せっかく一定期間タバコをやめても、お酒に酔った勢いで「ちょっとだけ…」とタバコを口にして再び喫煙習慣が戻ってしまう、という話。なので、完全にタバコ断ちができるまで、お酒もやめることにしました(ちなみに、今現在僕は一切お酒を飲みませんが、その断酒はもっとあとの話で、この時は禁煙に成功したあとお酒は解禁にしました)。

5. ガム・アメ

タバコの代替の嗜好品としてガムやアメを食べる人がいますが、僕はそういったモノも一切断ちました。理由はふたつあって、ひとつは代替嗜好品でごまかしても、それは“やめた”のではなく“取り替えた”だけなので、もし代替品が無くなったら、またタバコを吸ってしまう可能性が高かったから。もうひとつは、ガムやアメも摂取のしすぎは体に悪いからです。せっかく健康のためにタバコをやめても、今度は禁煙のストレスでガムやアメの食べすぎで糖分過多になってしまったら本末転倒ですから。

② それ以外の自分のわがままは、すべて許す

タバコとその他の嗜好品を全て一度にやめるのは、かなりしんどいことです。その無理難題を自分自身に課すかわりに、禁断症状が出る期間中はそれ以外の自分のわがままを(可能な限り)すべて許すことにしました。とにかくタバコをやめるためなら(前述の嗜好品以外は)何をしてもいい!というルールを作ったわけです。

そういうわけで、この時期、食べたいものを食べ、行きたい場所に行き、会いたい人に会い、観たい映画を観て、読みたい本を読んで、買いたいものを買いました(冬のボーナスを使い果たして当時最新だったPower Mac G4も買った)。

それから、僕は昔からけっこう生き急いでいるところがあって、常に何かハードルを自分に課して達成し続けたい!という上昇志向が良くも悪くも強かったのですが、禁断症状と戦う間はそういうのはいっさいやめて、何も達成しなくて良いことにしました。いわば、禁煙をがんばる期間は人生の休み時間だと思って、ダラダラする自分でOK!と考えることにしました

あと、これは結局実行には移しませんでしたが、もし仕事に支障をきたすレベルで禁断症状が表れて、僕の禁煙を知っている上司が「そんなに仕事に影響が出るなら、禁煙なんてやめろ」というようなことを言ってきたら会社を辞めてやろうとさえ考えていました。もちろん仕事は大事ですが、健康を犠牲にしてまで優先してやるほどの仕事は、僕は基本的には存在しないと考えているので

そのくらいの覚悟で仕事に臨むと、かえってストレスが無く(なんと言ってもいやだったら辞めちゃえばいいのですから)、結果的にそれほど生産性にも影響が出ず、数週間経った頃には禁断症状も和らぎ、むしろ喫煙するために席をはずす時間がなくなった分生産性が向上して仕事を評価されることすら多くなりました。

逆に喫煙者を雇わない会社もある

そういえば、この話は星野リゾートの求人要項でタバコを吸わないことが必須条件であることで物議をかもしたことを連想させます(僕は基本的に良い方針だと思いました)。

タバコをやめて実感しましたが、他が同じ条件だとしたらタバコを吸ってる人より吸わない人の方が絶対に生産力が高いです。喫煙者は「タバコを吸うと集中力が上がる」と思い込んでいますが、それは間違いで、実際は「喫煙者はタバコを吸わないと集中力が低下する」だけです。

こんなツイートも【2019年9月・追記】

⬇最近、こんなツイートもバズっていたのでシェアします。これ、まさにこの通りなんです。なので、僕は喫煙のことを「陸の息継ぎ」と呼んでいます。陸上生物の我々が陸上にいながらにして息継ぎをしないと正常を保てないなんて、こんな非効率なことは無いんですよね…。

③ たくさん水を飲んで運動してよく寝る

会社から帰って夕飯を食べると、かならず食後の一服をしたくなったものでした。そんな時は、少し胃がこなれたころに外に出てひたすらジョギングして汗をかきました。そしてかいた汗以上に水をガブガブ飲んで疲れ果てるまで走って、かえってシャワーを浴びて夜10時頃にはベッドに入って寝ることにしていました。

タバコを吸っていた頃はかなり夜ふかし傾向で、午前3時頃まで起きて何かをしていることが多かったのでこれはかなり大きな変化でした。

体が浄化されていくのを実感すると、タバコを吸うのがもったいなくなる

そういうサイクルで運動して汗をかいて水をたくさん飲み続けて半月も経つと、いつもヤニ臭かった自分の体が浄化されて生まれ変わったように体が軽く感じることがありました。半月ほどだと脳は相変わらずタバコをほしがるのですが、心肺や血管や胃腸の調子が明らかに喫煙していたころより良く、それを実感するにつれ「今ここでまたタバコを吸ってしまって体を汚すのはあまりにももったいない」と思うようになり、どれだけ辛くても絶対に二度と吸いたくない!という意思がますます強くなりました。

【まとめ】代替品に頼らずストイックな自分に酔うのが良し

というわけで、僕の禁煙に成功に導いたのは、思いつく限りで最もストイックな方法「全部やめ」でした。

どうせやめるなら中途半端に禁煙治療薬などに頼らず(治療薬中毒になっちゃうので)、いっさいやめて耐えてる自分を客観的にみて「俺ってかっこいい〜」って思ってがんばる方がポジティブな禁煙だと思うのです。まあ、万人には参考にならないかもしれませんが、「人と違う禁煙がしたい」と思う人は是非トライしてみてください。本当に効果てきめんです!!

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