こんにちは。かつてはプロミュージシャンを目指していた高田ゲンキ( genki119)です。
プロミュージシャンを目指していたのは高校→大学→大学卒業後(25歳の頃にメジャーデビューできそうかも…!というところまで行ったものの、結局挫折)の期間で、特にその頃は聴く音楽もそれなりに真剣に模索していたので、しだいに「ミュージシャンズ・ミュージシャン(ミュージシャンに好まれるミュージシャンの意)」と呼ばれるような音楽をよく聴くようになりました。
そんなわけで音楽活動をやめてからも音楽への造詣は深いほうで、よく「いい音楽を教えてほしい」というリクエストを受けるので、今回は僕が過去にたどってきた音楽遍歴(つまり、どのような音楽を聴いてきたのか)を、書いてみたいと思います。
邦楽
長渕 剛
中学3年生の頃、友達から長渕剛の『JEEP』というアルバムのカセットテープ(CDをダビングしたもの。当時僕はCDプレイヤーを持っていなかった!)を借りて聴いたのが最初でした。最初聴いた時は「なんかオジサンくさいな…」と思ったのですが(後々思うと、特に『JEEP』は渋いんですよね…)、徐々にハマっていつの間にか一番好きなアーティストになっていました。
中学生の時の僕が「長渕良い!」と思った一番最初の理由は、「ラブソングじゃない曲が多いから」。というのも、当時(1990年代)はJ-POP全盛期ですが、流行る曲がことごとくラブソングばかりでうんざりしていたのです。中学生の割には理屈臭くて気難しかった(であろう)僕は「そもそもそんなに恋愛の歌ばかり聴きたくないし(自分がモテなかったひがみもある・笑)、しかも歌ってる人たちも歌の数ほど恋愛してるわけが無い!ってことは、この人たちは嘘を歌ってるんだ!」と思い、そんな空虚な歌は聴きたくないと考えていたのです(理屈くせー…)。
折しも中学高校と辛い経験も多く、そんな時に長渕さんの音楽に救われたこともあって(過去記事「いじめられっこたちよ、長渕剛を聴け!」参照)、「ミュージシャン、長渕剛」が僕の中のヒーローになり、高校2年の時には「俺も長渕みたいになりたい!」と思ってアコースティックギターを始めたのでした。
日本のフォークソングをあれこれ聴いた時期もあった
僕は割と物事の本質を知りたがる傾向が若い頃があったので、「長渕剛の音楽の本質を知るためにルーツを探ろう」と思い、日本のフォークソングをあれこれ聴きました(これも高校生のころ)。具体的には吉田拓郎・泉谷しげる・アルフィー(←フォークじゃないけど、坂崎幸之助さんはフォーク博士ですよね)・海援隊あたりが好きでした。
フォーク/ロック
Bob Dylan (ボブ・ディラン)
その後強く影響を受けたのはボブ・ディランでした。ディランを聴くようになったのは、吉田拓郎のルーツとしてでした。当時(70年代前半とか?)彼は「和製ディラン」と呼ばれていたそうで(今「和製」っていう日本語自体があまり使われないですよね…)。
ディランをよく聴いていたのは高校生の頃でした。ギターを始めると「音楽をやるならビートルズを聴くべきだ」と周りの大人から何度も言われてCDを借りて聴いたのですが、あまり好みではなかったので、何かそれに替わる自分の音楽的なルーツを見つけたい!と思っていたところディランに出会いました。ディランの音楽は僕の耳によく馴染んで一日中聴けたので、次第に僕は自分の音楽の好みがUK(イギリス)ではなくアメリカの音なんだと知るようになりました。
Southern Rock(サザン・ロック/アメリカ南部のロック)
1970年代前後のアメリカ南部のブルースやカントリーなどの音楽の影響が強いロックのことを総称して「サザン・ロック」といいます。大学時代前半、特にハマったのはこのサザン・ロックでした。
The Band (ザ・バンド)
「ザ・バンド」。彼らは一時期ディランのバックバンドとしても活動していただけあって、ディランに近い音楽性を持っていますが、もう少しメッセージ色が弱いというか、音楽そのものを売りとしている性質が強いので(ディランは音よりも歌詞のメッセージなどの比重が大きい印象なので)、当時の僕には、より耳なじみが良かったのでした。
ザ・バンドの最も有名な曲『The Weight』は、映画『イージー・ライダー』でも使われているので、けっこう有名です(まあ、そもそも若い人はこの映画自体を知らないかもしれませんが)。大学時代はザ・バンドをはじめとした60〜70年代のアメリカン・ロックに傾倒していたので、意味も分からずイージー・ライダー的なヒッピー思想やスタイルに憧れていました(大学を卒業したら、本気で就職しないで旅人になりたい…とか思ってた)。
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